uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
[帳票モジュール定義]画面の[項目プロパティ]タブにある[項目プロパティ一覧]領域に表示される,項目変数名,項目名,および項目種別を編集します。[項目プロパティの編集]ダイアログの構成を次に示します。
[項目プロパティの編集]ダイアログには,次の三つのタブがあります。
帳票モジュールの共通項目を設定します。
[共通項目]タブに表示される設定項目を次に示します。
入力項目のチェックは,項目プロパティ単位で,次に示す順序で行われます。
表A-4 [共通項目]タブの設定項目
項目の名称 | 項目の説明 |
---|---|
項目長 | 帳票画面に表示される画面項目の入力長(文字数)です。HTMLファイルでinputタグ(textまたはpassword)のmaxlengthタグオプションに適用する値です。 入力例:4 |
項目初期値 | 項目変数にあらかじめ代入する値です。imgタグの場合は,srcタグオプションに設定するパスを指定します。指定するパスは,自動生成帳票ファイルが格納されているフォルダを基準にした相対パスです。 入力例:2002 |
初期状態 | 項目種別が"checkbox"の場合,あらかじめチェックボックスをオンにするときは,"on"を設定します。 |
入力必須 | ユーザ入力がない場合の処理を設定します。"yes"を指定した場合,ユーザ入力がないときはエラーとして処理し,エラーメッセージを表示します。項目種別が"select"の場合,マルチカラム表示時(size指定が2以上)のとき設定が有効になります。 入力例:yes |
入力チェック要 | ユーザ入力がある場合の処理を設定します。 "yes"を指定した場合,入力データをチェックします([チェック]タブの設定が実行されます)。 "yes"を指定した場合,[チェック]タブが選択できる状態になります。 入力例:yes |
データ種別 | 入力データチェック処理の種別を設定します。種別は,"文字","整数","数値"(実数)の3種類です。入力データがデータ種別と異なる場合,入力エラーとして処理し,エラーメッセージを表示します。 デフォルトでは,"文字"が設定されています。 入力例:整数 |
桁区切り表示 | データ種別で"整数"または"数値(実数)"が選択されている場合,表示項目の値を桁区切りで表示するかどうか設定します。 "yes"に設定すると,整数値または実数値を表す数字文字列を,3桁ごとに「,」(半角コンマ)で区切って表示します。整数値または実数値を表す数字文字列だけを桁区切り表示します。 データ種別で"整数"が選択されている場合,10進数で構成された数字文字列を桁区切り表示します。データ種別で"実数"が選択されている場合,10進数で構成された数字文字列,および小数点(先頭および末尾を除く)を含む10進数で構成された数字文字列を桁区切り表示します。これ以外の文字を含む場合は,桁区切り表示しません。 負の値を表す場合は,左端にマイナス記号だけが有効です。また,0を表す整数および実数にマイナス記号が付加されている場合,マイナス記号を省略します。 データ種別で"文字"が選択されている場合は,桁区切り表示するかどうか設定できません。 |
項目表示時のスタイル定義 | 帳票モジュールの項目を表示する場合のスタイルを設定します。 項目種別が"textarea"の場合だけ設定できます。設定できる値は,styleタグオプションの仕様に依存します。 入力例:Background-color:#DDFFDD;color:#006400 |
ユーザの入力があった場合の処理を設定します。「入力チェック要」に"yes"を指定した場合,入力データをチェックします。
表A-5 エラーチェックの設定項目(入力規則)
項目名 | 項目の説明 |
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最小文字長※ | ユーザ入力を受け付ける最低限のデータ長です。この値よりも短いデータが入力された場合,入力エラーとして処理し,エラーメッセージを表示します。 「入力必須」に"no"が指定されている場合,未入力(空の入力)の状態では,エラーチェックは実行されません。最小文字長を必ずチェックしたい場合は,「入力必須」に"yes"を指定してください。 入力例:5 |
最大文字長※ | ユーザ入力を受け付ける最大限のデータ長です。この値よりも長いデータが入力された場合,入力エラーとして処理し,エラーメッセージを表示します。 入力例:5 |
値範囲比較条件1 | ユーザ入力データの入力できる範囲を設定します。値範囲比較条件1と値範囲比較値1を組み合わせて,ユーザ入力を受け付ける条件を設定します。比較条件には,「等しい(==)」,「不等(!=)」,「小なり(<)」,「大なり(>)」,「以下(<=)」,「以上(>=)」の6種類から選択します。比較値は,項目変数と比較する値を設定します。この条件に合わないデータが入力された場合,入力エラーとして処理し,エラーメッセージを表示します。 入力例(値範囲比較条件1):>= 入力例(値範囲比較値1) :1000 比較値は,必ずデータ種別を考慮して適切な値を指定する必要があります。 |
値範囲比較値1※ | |
値範囲比較条件2 | ユーザ入力データの入力できる範囲を設定します。比較条件および比較値の設定方法は,比較条件1・比較値1と同じです。値範囲比較条件1と値範囲比較条件2,値範囲比較値1と値範囲比較値2の両方を設定することで入力できる範囲を限定できます。 入力例(値範囲比較条件2):<= 入力例(値範囲比較値2) :2000 比較値は,必ずデータ種別を考慮して適切な値を指定する必要があります。 |
値範囲比較値2※ | |
先頭選択肢を無効 | ドロップダウンリスト(select)では,先頭の項目を使ってユーザにメニューの使用方法を説明することがあります。ドロップダウンリストの先頭の項目を選択できないようにするには"yes"を設定します。 入力例:yes |
表A-6 エラーチェックの設定項目(条件付きチェック)
項目名 | 項目の説明 |
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対象項目変数名 | 実行条件を判定する項目変数名です。ここで設定された項目変数の値に応じて,エラーチェック処理が実行されます。 入力例:Year.SalesContract |
対象項目変数の種別 | 「対象項目変数名」で指定した画面項目の項目種別です。対象項目変数名を入力すると自動的に設定されます。編集できません。 入力例:text |
比較条件 | エラーチェック処理の実行条件です。実行条件は次のようになっています。下記の条件文が成立した場合にエラーチェック処理が実行されます。比較条件には,「等しい(==)」,「不等(!=)」,「小なり(<)」,「大なり(>)」,「以下(<=)」,「以上(>=)」の6種類から選択します。 入力例:>= |
比較値 | 比較値は,項目変数と比較する値を設定します。項目種別が"checkbox"の場合,選択状態("on"または"off")を設定します。改行などの制御文字は設定できません。 対象項目変数がtext項目で,データ種別が整数または数値の場合,数値(例:1000または1,000)を指定します。数値以外(例:abc)を指定すると,文字列として比較します。数値の解釈は,JavaScriptの数値の扱いに準拠します。 比較条件に「小なり(<)」,「大なり(>)」,「以下(<=)」または「以上(>=)」が含まれる場合,何も入力しないと,"0"として扱われます。 入力チェックは,[帳票モジュール定義]画面の[項目プロパティ]タブにある[項目プロパティ一覧]領域に表示される順に実行されます。 入力例(比較値) :2000 比較値は,必ずデータ種別を考慮して適切な値を指定する必要があります。 |
対象項目index※ | 画面項目の項目種別がラジオボタン(radio)やドロップダウンリスト(select)の場合,エラーチェックを実行したい選択肢を指定します。指定は選択肢の順番で行い,先頭から0,1,2,…となります。ドロップダウンリストでは,比較条件として,「等しい(==)」,「不等(!=)」が指定できます。対象項目「index」と等しい(または不等な)選択肢が選択された場合に,エラーチェック処理を実行します。 入力例:0 |
帳票モジュールの項目の動作を設定します。
表A-7 動作タブの設定項目(OnClickアクション)
項目名 | 項目の説明 |
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ID | OnClickイベント発生時に実行される処理です。 "jsfunc"(JavaScript関数呼出し)および"jssource"(JavaScriptソース)の2種類の処理を設定できます。 入力例:jsfunc |
関数名 | IDが"jsfunc" の場合に実行する関数名を設定します。 入力例:u_func1 |
引数個数 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数の引数を設定します。関数によって,設定できる引数は異なります。※ 入力例:0 |
ソース | IDが"jssource"の場合に実行するJavaScriptソースを記述します。 入力例:window.close() |
表A-8 動作タブの設定項目(OnFocusアクション)
項目名 | 項目の説明 |
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ID | OnFocusイベント発生時に実行される処理です。 "jsfunc"(JavaScript関数呼出し)および"jssource"(JavaScriptソース)の2種類の処理を設定できます。 入力例:jsfunc |
関数名 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数名を設定します。 入力例:u_func2 |
引数個数 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数の引数を設定します。関数によって,設定できる引数は異なります。※ 入力例:0 |
ソース | IDが"jssource"の場合に実行するJavaScriptソースを記述します。 入力例:window.close() |
表A-9 動作タブの設定項目(OnChangeアクション)
項目名 | 項目の説明 |
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ID | OnChangeイベント発生時に実行される処理です。 "jsfunc"(JavaScript関数呼出し)および"jssource"(JavaScriptソース)の2種類の処理を設定できます。 入力例:jsfunc |
関数名 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数名を設定します。 入力例:u_func3 |
引数個数 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数の引数を設定します。関数によって,設定できる引数は異なります。※ 入力例:0 |
ソース | IDが"jssource"の場合に実行するJavaScriptソースを記述します。 入力例:window.close() |
表A-10 動作タブの設定項目(OnBlurアクション)
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
ID | OnBlurイベント発生時に実行される処理です。 "jsfunc"(JavaScript関数呼出し)および"jssource"(JavaScriptソース)の2種類の処理を設定できます。 入力例:jsfunc |
関数名 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数名を設定します。 入力例:u_func4 |
引数個数 | IDが"jsfunc"の場合に実行する関数の引数を設定します。関数によって,設定できる引数は異なります。※ 入力例:0 |
ソース | IDが"jssource"の場合に実行するJavaScriptソースを記述します。 入力例:window.close() |
表A-11 JavaScript関数呼出し:jsfunc
指定方法 | ドロップダウンリストで指定します。 |
機能 | ユーザ追加処理で作成したJavaScript関数をコールします。 |
関数名 | コールするJavaScript関数名を指定します。 |
引数個数 | 指定する引数の数を指定します。1〜10を指定します。 |
引数1〜引数10 | JavaScript関数に渡す引数です。 |
備考 | 指定できる関数引数は最大10個です。11個以上の引数が必要な場合は,配列を使用するか,またはthisオブジェクトを使用します。 JavaScript関数呼び出しに限り,引数に予約語"BLC_RadioCount"が使用できます。複数あるラジオボタンのうち,クリックされたラジオボタンを表す番号が設定されます。番号は先頭から0,1,2,…の順になります。 指定する引数の形式によって,帳票実行時に次のように変換します。
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表A-12 JavaScriptソース:jssource
指定方法 | ドロップダウンリストで指定します。 |
機能 | JavaScriptのソースを記述します。 |
ソース | 実行するJavaScriptソースを指定します。 |
備考 | 引数が指定できないため,関数コールする場合には引数のない関数を指定する必要があります。 入力例:window.close() |
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