uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説

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5.5.2 [送信ログ]画面のカスタマイズ

送信ログで,表示項目および表示項目の順序を変更する場合,JSPファイル(BLCLsentlog.jsp)を編集します。

[送信ログ]画面とJSPファイルの関係を次に示します。

図5-14 [送信ログ]画面とJSPファイルの関係

[図データ]

<この項の構成>
(1) BLCLsentlog.jspのカスタマイズ
(2) [送信ログ]画面の項目とデータベースの項目の対応
(3) [送信ログ]画面の追加項目の設定方法
(4) 任意のユーザの案件履歴からの内容確認

(1) BLCLsentlog.jspのカスタマイズ

BLCLsentlog.jspファイルには,[送信ログ]画面の表示項目が設定されています。BLCLsentlog.jspファイルは,内容を十分理解した上で,編集してください。

BLCLsentlog.jspファイルは,アプリケーションサーバの次のディレクトリに格納されています。

送信ログの一覧のレイアウトをカスタマイズする例を次に紹介します。作業の一覧のレイアウトは,BLCLsentlog.jspファイルで変数の設定値を変更することで,簡単にカスタマイズできます。

図5-15 作業の一覧のレイアウトを変更する変数(BLCLsentlog.jspファイル)

[図データ]

なお,次の例の下線部分のように,行の末尾に値を指定することで,表示・非表示やアンカーの設定ができます。

{BLCSTRPortal.get(BLCSTRPortal.PINAME) ,"CDPINAME" ,"blc_sentlog_nmpi_"  ,"A" }

指定できる値には次のものがあります。

(a) 表示項目から開始日時の情報を削除する場合

BLCLsentlog.jspファイルのBLC_TABLE_DATA変数から,次の行を削除します。

図5-16 開始日時の情報([送信ログ]画面)

[図データ]

(b) 表示項目の到着日時と開始日時の表示順を入れ替える場合

BLCLsentlog.jspファイルのBLC_TABLE_DATA変数で,次の行を入れ替えてください。

図5-17 表示順を入れ替える−到着日時の情報([送信ログ]画面)

[図データ]

図5-18 表示順を入れ替える−開始日時の情報([送信ログ]画面)

[図データ]

(c) [送信ログ]画面の項目を非表示にする場合

BLCLsentlog.jspファイルのBLC_TABLE_DATA変数を次のように変更します。

図5-19 [送信ログ]画面の項目の非表示

[図データ]

円で囲んだ部分に「N」を設定することで,非表示にします。

(2) [送信ログ]画面の項目とデータベースの項目の対応

[送信ログ]画面の項目とデータベースの項目の対応を次に示します。

表5-21 [送信ログ]画面の項目とデータベースの項目の対応

画面項目 データベース
テーブル 項目名 項目ID
申請ID BLC_SENTLOG_T 案件名 CDPINAME
業務名称 BLC_INBOX_T ビジネスプロセス名 NMBP
案件状態 BLC_INBOX_T 案件状態 NMSTATUS
処理日時 BLC_SENTLOG_T 作業日時 DTCOMPLETE
最終作業者氏名 BLC_INBOX_T 作業者ID NMPARTICIPANT
最終作業者組織略称 BLC_INBOX_T 作業者組織略称 NMPARBELONGTO
申請者氏名 BLC_INBOX_T 申請者氏名 NMAPPLICANT
申請者組織略称 BLC_INBOX_T 申請者組織略称 NMAPPLICANTBELONGTO
開始日時 BLC_INBOX_T 開始日時 DTCREATE
前回作業者氏名 BLC_INBOX_T 前回作業者氏名 NMBEFOREPARTICIPANT
前回作業者組織略称 BLC_INBOX_T 前回作業者組織略称 NMBEFOREPARTICIPANTBELONGTO
前回作業日時 BLC_INBOX_T 更新日 DTUPDATE
項目値1 BLC_SENTLOG_T 項目値1 NMITEM1
項目値2 BLC_SENTLOG_T 項目値2 NMITEM2
項目値3 BLC_SENTLOG_T 項目値3 NMITEM3
項目値4 BLC_SENTLOG_T 項目値4 NMITEM4
項目値5 BLC_SENTLOG_T 項目値5 NMITEM5
項目値6 BLC_SENTLOG_T 項目値6 NMITEM6
項目値7 BLC_SENTLOG_T 項目値7 NMITEM7
項目値8 BLC_SENTLOG_T 項目値8 NMITEM8
項目値9 BLC_SENTLOG_T 項目値9 NMITEM9
項目値10 BLC_SENTLOG_T 項目値10 NMITEM10

(3) [送信ログ]画面の追加項目の設定方法

[送信ログ]画面に,独自の項目を追加できます。例えば,項目値1に簡単なメモを表示する欄を追加できます。これによって,エンドユーザは,メモ欄に表示された「大阪出張」や「備品購入」などを参考にして,再申請する案件を検索できます。

[送信ログ]画面の追加項目を設定する方法を次に説明します。

なお,新規申請/承認などで処理を分けたい場合は,ProcModeを使用します。

(a) 項目値1〜項目値10の設定方法

項目値1に"至急",項目値2に"15400円"を設定する場合を例に,送信ログテーブルの項目値を設定する方法を次に示します。

BLC帳票の場合

呼び出し場所
ユーザ追加処理のボタンDB更新前処理(ufsv_addButtonPreparation)
呼び出し方法
//項目値の数を設定します
blse.m_DataValue.put("BLC_SENTLOG_AttrNum","2");
//項目値1-2を設定します
blse.m_DataValue.put("BLC_SENTLOG_AttrData1","至急");
blse.m_DataValue.put("BLC_SENTLOG_AttrData2","15400円");

EUR Form連携帳票の場合

呼び出し場所
ユーザ追加処理のボタンDB更新前処理(ufsv_addEURButtonPreparation)
呼び出し方法
//項目値の数を設定します
befpi.setInfo(befpi.BEF_SENTLOG_ATTRNUM,"2");
//項目値1-2を設定します
befpi.setInfo(befpi.BEF_SENTLOG_ATTRDATA+"1","至急");
befpi.setInfo(befpi.BEF_SENTLOG_ATTRDATA+"2","15400円");
(b) 一括承認機能を使用した場合の項目値1〜項目値10の設定方法

項目値1に"至急",項目値2に"15400円"を設定する場合を例に,一括承認機能を使用した送信ログテーブルの項目値を設定する方法を次に示します。

なお,承認機能を使用できる帳票は,EUR Form連携帳票の場合だけです。

呼び出し場所
BLCWWFwiBCSample.jsp
呼び出し方法
//送信ログテーブルの項目値の数を設定します
BLC_FormData.put ("BLC_SENTLOG_AttrNum","2");
//送信ログテーブルの項目値1-2を設定します。
BLC_FormData.put("BLC_SENTLOG_AttrData1","至急");
BLC_FormData.put("BLC_SENTLOG_AttrData2","15400円");
(c) 提供ファイル

[送信ログ]画面の追加項目を設定するためのサンプルファイルを次に示します。これらのファイルを所定のフォルダにコピーして使用してください。

ファイル名 内容
<BLC2のインストールディレクトリ>\blc\webhome\app\main\BLCLsentlog.jsp [送信ログ]画面
<BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\sql\hirdb\BLCLsentlog.txt HiRDBの送信ログテーブルのcreate文
<BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\sql\oracle\BLCLsentlog.txt Oracleの送信ログテーブルのcreate文
<BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\sql\sqlserver\BLCLsentlog.txt SQL Serverの送信ログテーブルのcreate文

(4) 任意のユーザの案件履歴からの内容確認

ログインユーザ以外のユーザの案件を表示する送信ログを作成すると,送信ログから[案件履歴]画面を表示させ,そこから内容確認画面を表示させることができます。この場合,内容確認画面は現在の最終処理ノードの状態で表示されます。

このカスタマイズによって,例えばある課のすべての案件を監視するようなユーザアプリケーションを作成した場合,管理者は案件の内容まで確認できるようになります。