uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説

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2.1.2 EUR Form連携帳票

この項では,EUR Form連携帳票から表示されるEUR Form帳票の基本構造,およびEUR Form連携帳票の機能について説明します。

<この項の構成>
(1) EUR Form連携帳票から表示されるEUR Form帳票の基本構造
(2) EUR Form連携帳票の機能

(1) EUR Form連携帳票から表示されるEUR Form帳票の基本構造

EUR Form連携帳票から表示されるEUR Form帳票(以降,EUR Form帳票と呼びます)の基本的な構造を次に示します。

図2-9 EUR Form帳票の構造

[図データ]

帳票を構成する各部について説明します。

タイトル行
帳票のタイトルが表示されます。タイトル行は,ユーザ追加処理でカスタマイズできます。
帳票コントロール
EUR Form帳票では,帳票を構成するテキスト領域やボタンなどを,帳票コントロールと呼びます。複数の帳票コントロールを組み合わせて,一つの帳票を表現します。
帳票コントロールは,ビジネスプロセスのノードごとに表示属性(入力/参照/非表示)を切り替えられます。帳票コントロールの表示属性(入力/参照/非表示)は,ユーザ追加処理でカスタマイズできます。
コメント記述テキスト領域
コメントを記述するテキスト領域が表示されます。コメント記述テキスト領域は,ユーザ追加処理でカスタマイズできます。
処理ボタン
帳票を処理するためのボタンが表示されます。処理ボタンは,ユーザ追加処理でカスタマイズできます。
宛先選択ドロップダウンリスト
帳票の次の遷移先を選択するためのドロップダウンリストが表示されます。宛先選択ドロップダウンリストは,ユーザ追加処理でカスタマイズできます。

(2) EUR Form連携帳票の機能

EUR Form帳票を表示するEUR Form連携帳票の機能について説明します。

(a) 帳票コントロールの表示制御機能

帳票コントロールは,次のような表示制御ができます。

帳票コントロールの表示制御例
ある帳票に三つの帳票コントロール(「帳票コントロール1」,「帳票コントロール2」,および「帳票コントロール3」)があるとします。これらの帳票コントロールの表示属性(入力/参照/非表示)を,次の表のとおりノードごとに切り分けます。

表2-3 帳票コントロールの表示制御の設定例(EUR Form連携帳票)

ノード名 帳票コントロール名 設定内容
@Source 帳票コントロール1 入力
帳票コントロール2 入力
帳票コントロール3 非表示
作業1 帳票コントロール1 参照
帳票コントロール2 参照
帳票コントロール3 非表示
作業2 帳票コントロール1 参照
帳票コントロール2 参照
帳票コントロール3 参照

表2-3のように設定した場合,帳票モジュールはノードごとで次の図のような状態で表示されます。

図2-10 帳票モジュールのノードごとの状態

[図データ]

図の説明
  1. 申請ノード「@Source」
    帳票コントロール1と帳票コントロール2が入力できる状態で表示されます。帳票コントロール3は表示されません。
  2. 承認ノード「作業1」
    帳票コントロール1と帳票コントロール2が参照状態で表示されます。帳票コントロール3は表示されません。
  3. 承認ノード「作業2」
    帳票コントロール1,帳票コントロール2,および帳票コントロール3が参照状態で表示されます。
(b) 宛先選択機能

ノードごとに宛先(次ノードの作業者)を選択させるかどうかを,帳票作成時に設定できます。宛先を選択させる設定にした場合,宛先を選択するためのドロップダウンリストが帳票に表示されます。宛先選択ドロップダウンリストの例を次に示します。

図2-11 宛先選択ドロップダウンリスト

[図データ]

(c) 処理ボタン表示機能

帳票に,標準で次のボタンを表示できます。標準以外のボタンを追加する方法については,「8.2 EUR Form帳票遷移JSPのカスタマイズ」を参照してください。

申請帳票の場合
[申請]ボタン:入力チェック後,案件を開始します。
[閉じる]ボタン:画面を閉じます。
承認帳票の場合
[承認]ボタン:入力チェック後,作業を完了させます。
[閉じる]ボタン:画面を閉じます。