Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
Protection Managerのコマンド実行中に,システムが予想外のシャットダウンやコマンドの強制終了をした場合,ディクショナリマップファイルが不正な状態になるときがあります。
Protection Managerのコマンドを実行すると,次のメッセージが出力されることがあります。
KAVX0006-E 処理続行不能なエラーが発生しました。 要因 = DRM-10106: 内部エラーが発生しました。この場合,詳細トレースログに次のメッセージが出力されているときは,ディクショナリマップファイルが不正な状態です。
ISAM API error code = xxx (yyyyy)ディクショナリマップファイルは,キー定義ファイル(.DEF),主キーファイル(.K01),副キーファイル(.Knn:nnは02~99)およびデータファイル(Solarisでは.DAT,Windowsでは.DRF)から構成されています。このため,ディクショナリマップファイル不正には,次の障害ケースが発生するおそれがあります。
- キー定義ファイルの紛失または不正
- キーファイルの紛失または不正
- データファイルの紛失
- データファイルの不正
ディクショナリマップファイルの障害の確認および障害からの回復をするためのユーティリティコマンドは,Windowsの場合は<Protection Managerのインストール先>\bin\utilディレクトリ,Solarisの場合は/opt/drm/bin/utilディレクトリに格納されています。このユーティリティコマンドを使用して,次の手順で障害の確認および回復をしてください。
- 注
- 次の手順では,ディクショナリマップファイルの格納パスはデフォルトパスを想定しているため,運用環境に合わせてディクショナリマップファイルの格納パスを変更してください。また,障害の回復作業をする前にすべてのディクショナリマップファイルをバックアップしてください。
- この節の構成
- 10.6.1 ディクショナリマップファイルの検証
- 10.6.2 キー定義ファイル(.KDF)の回復
- 10.6.3 キーファイル(.K01または.Knn)の回復
- 10.6.4 紛失したデータファイル(.DRFまたは.DAT)の回復
- 10.6.5 不正なデータファイル(.DRFまたは.DAT)の回復
- 10.6.6 ディクショナリマップファイルの再作成