11.4 COBOL2002との連携
PDE for Openは,COBOLプログラムがファイルに出力したデータを変換できます。PDE for Openが変換対象とするCOBOLプログラムが出力した印刷データには,ファイル形式1とファイル形式2があります。COBOL2002およびCOBOL2002マイグレーションライブラリと連携することによって,COBOL2002の順編成ファイルをファイル形式2の印刷データとして扱うことができます。これにより,メインフレームで使用していたCOBOLプログラムのCOBOL2002への移行が容易になります。ファイル形式2の利点を次に示します。
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APPLY FORMS-OVERLAY句がそのまま移行できます。
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CHARACTER TYPE句がそのまま移行できます。また,機能キャラクタの16進指定もそのまま移行できます((0A)16を別のコードに書き換える必要がありません)。
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WRITE文のADVANCING指定またはPOSITIONING指定がそのまま移行できます。
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WRITE文の可変長形式の場合もそのまま移行できます。
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各文字列レコードの後部にある半角空白のファイル出力を抑止できるため,ファイルサイズが小さくなります(ただし,レコードの後部に半角空白がない場合,ファイルサイズは小さくなりません)。
ファイル形式2を使用するためには,COBOL2002の開発環境および実行環境で,次の作業が必要になります。
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ライブラリのインストール
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開発時の指定
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実行時の指定
- 重要
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ファイル形式3はCOBOL以外の言語への切り替えを目的としているため,COBOL2002での利用は推奨しません。メインフレームで使用していたCOBOLプログラムを移行する場合は,ファイル形式1またはファイル形式2の利用をご検討ください。