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PRINT DATA EXCHANGE for Open


6.3.1 バッチジョブ実行システムの帳票印刷機能の概要

バッチジョブ実行システムは,JP1/AJS3と連携することで,VOS3からの帳票印刷に近い運用をオープン環境で実行できる機能を提供します。バッチジョブ実行システムは,印刷ジョブによって出力された印刷データファイル(SYSOUTファイル)をオープン環境へ転送します。また,印刷ジョブ実行時にジョブ定義XMLファイル(XML形式のJCL)で指定された印刷ジョブ属性をSYSOUT管理ファイルに記録して転送します。PDE for Openでは,SYSOUT管理ファイルに指定されているジョブ属性に従い,印刷データファイル(SYSOUTファイル)のPDL変換を行います。

表6‒12 通常出力時とバッチジョブ実行システム連携時の比較

比較項目

通常出力時

バッチジョブ実行システム連携時

入力対象ファイル

印刷データファイル

SYSOUT管理ファイルとそのファイル中で指定されているすべての印刷データファイル

監視サービスが着信監視する(コマンド起動時に指定する)入力ファイル

印刷データファイル

SYSOUT管理ファイル

ジョブ属性指定方法

印刷データファイル名に指定

ジョブ定義XMLファイルで指定(SYSOUT管理ファイルに記録)

変換方式

入力された印刷データファイルをPDL変換します。

入力されたSYSOUT管理ファイルの情報に従い,ジョブステップ-DD単位に印刷データファイルを一つずつPDL変換します。途中のDD処理でエラーが発生した場合は,環境設定ユティリティの[共通設定]画面での設定に従い,エラー発生時点で処理を中止するか,ほかのDD処理を継続して行います。

セキュリティ付与,後処理UOC機能,HOPSS3/AS REV/OSE連携,活文Contents Lifecycle Manager連携

印刷データファイルがPDL変換されたあとに実行されます。

印刷データファイルがPDL変換されたあとにそのつど実行されます。

終了処理

正常終了

印刷データファイルを削除します。

すべての印刷データファイルのPDL変換が正常終了した時点で,すべての印刷データファイルおよびSYSOUT管理ファイルを削除します。

異常終了,変換中止終了

印刷データファイルを入力ファイル退避フォルダへ移動します。

PDL変換エラーが発生した場合は,SYSOUT管理ファイルを入力ファイル退避フォルダへ移動します。

リカバリ(再出力)方法

入力ファイル退避フォルダに退避された印刷データファイルを着信監視フォルダへ移動またはコマンド起動時の引数に指定します。

入力ファイル退避フォルダに退避されたSYSOUT管理ファイルを着信監視フォルダへ移動またはコマンド起動時の引数に指定します。変換が完了していない印刷データファイルのPDL変換が再実行されます。