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PRINT DATA EXCHANGE for Open


6.1.2 出力できる文字の扱い

入力データで指定したすべての文字が出力できるわけではありません。変換種別や出力環境によって,出力できる文字は異なります。なお,どの変換種別でも異体字セレクタ(IVS)による文字出力には対応していません。

〈この項の構成〉

(1) GDI

Windowsフォントまたはプリンタ搭載フォントで定義されている文字を出力できます。そのほかの文字は出力できません。また,Windowsフォントまたはプリンタ搭載フォントで定義されている文字であっても,次の範囲外の文字を使用すると,縦書きにならなかったり,範囲外の文字ではフォントの文字幅が一定でないため文字の水平位置がそろわなくなったりする場合があります。

(2) PostScript

Windowsフォント,またはプリンタ搭載フォントで定義されている文字を出力できます。そのほかの文字は出力できません。また,Windowsフォント,またはプリンタ搭載フォントで定義されている文字であっても,次の範囲外の文字を使用すると,範囲外の文字ではフォントの文字幅が一定でないため,文字の水平位置がそろわなくなる場合があります。

Unicodeの場合,プリンタにUnicode(UTF-16)対応フォントが搭載されていないときは,出力結果が不正になります。

(3) PDF

シフトJISで標準フォントを指定した場合,AdobeのCMap「90ms-RKSJ-H」「90ms-RKSJ-V」で規定されている文字を出力できます。Unicodeで標準フォントを指定した場合,Adobeの文字集合「Adobe-Japan1」で規定されている文字(デフォルトではAdobeのCMap「UniJIS-UTF16-H」「UniJIS-UTF16-V」で規定されている文字)を出力できます。Windowsフォントを指定した場合,Windowsフォントで定義されている文字を出力できます。そのほかの文字は出力できません。また,CMapで規定されている文字またはWindowsフォントで定義されている文字でも,次の範囲外の文字を使用すると,範囲外の文字ではフォントの文字幅が一定でないため,文字の水平位置がそろわなくなる場合があります。

なお,標準フォントの場合,実際に表示される字形は,AcrobatまたはAdobe Readerで表示に使用されるフォントに依存するため,表示する環境によって異なる場合があります。

(4) ESC/P

プリンタ搭載フォントで定義されている文字を出力できます。そのほかの文字は出力できません。次の範囲外の文字を使用すると,範囲外の文字ではフォントの文字幅が一定でないため,文字の水平位置がそろわなくなる場合があります。

なお,次の文字は「MS明朝」フォントの文字パターンを画像として割り当てて出力します。