SEWB+/CONSTRUCTION アプリケーション開発ガイド
- 相対パスでの保存
環境設定でパスを指定した場合,フォルダを除いた形(相対パス)でファイル名を保存します。相対パスでの保存をお勧めします。
- 絶対パスでの保存
環境設定でパスを指定しない場合,ドライブ名およびコンピュータ名を含むファイル名(絶対パス)で保存します。
- 注
- 絶対パスから相対パスに変更する場合は,コマンド「CSPDCNVP.EXE」を実行する必要があります。コマンド「CSPDCNVP.EXE」については,「(2) 絶対パスから相対パスへの変換」を参照してください。
環境設定で指定するパスの下にフォルダを置くこともできます。データ定義は,定義種別ごとにサブフォルダを分けた方が便利な場合もあります。
(2) 絶対パスから相対パスへの変換
プログラム定義ファイルに格納されているテンプレートファイル,データ定義ファイルなどのファイルパスを絶対パスから相対パスに変換する場合,コマンド「CSPDCNVP.EXE」を実行させます。
コマンドは,次のディレクトリに格納されています。
SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名\Construction
SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windowsが組み込まれているドライブです。
- Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003またはWindows Vistaの場合
システムドライブ:\Program Files\HITACHI\Sewb
- Windows Server 2003 x64の場合
システムドライブ:\Program Files(x86)\HITACHI\Sewb
- 形 式
CSPDCNVP.EXE△変換元ファイル名
{[△/o△変換先ファイル名] | [△/op△変換先ファイル出力先パス名]}
[△/t△トレースファイル名]
[△/help]
[△/?]
- (凡例)
- △:1文字以上の空白を示します。
- 注
- { }はどちらかを指定することを示します。
- 解 説
- 変換元ファイル名:
- パスを変換するプログラム定義ファイルのファイル名※1を指定します。
- /o△変換先ファイル名※2:
- パスが変換されたプログラム定義ファイルを保存するパスの名称を指定します。
- /op△変換先ファイル出力先パス名※2:
- パスが変換されたプログラム定義ファイルを保存するパスの名称を指定します。ファイル名は,変換元ファイル名となります。
- /t△トレースファイル名:
- トレース情報の出力先ファイル名を指定します。
- /help:
- コマンドヘルプメッセージを表示します。
- /? :
- コマンドヘルプメッセージを表示します。
- 注※1
- ワイルドカードの指定ができます。ファイル名にワイルドカードを指定した場合,/oは指定できません。
- 注※2
- /oまたは/opの指定がない場合,パス変換されたプログラム定義ファイルは,変換元ファイルに上書きされます。
(3) 複数パスの指定
環境設定では,検索パスとして複数のパスを指定できます。複数のパスを指定しておくと,プロジェクトで共用しているテンプレートファイルやデータ定義を修正して確認する場合に便利です。
例えば,データ定義ファイルを修正して確認するために,修正前または修正中のファイルと修正後のファイルを別々のパスで保管します。それぞれのパスを検索したい順番に従って環境設定に設定※しておくと,設定した順番にプログラム定義で使用されます。次に複数パスの設定を利用した作業手順を示します。
- 注※
- SEWB+/CONSTRUCTION環境設定ダイアログの検索パスの欄で,検索したい順番に従って上から順に設定してください。
- データ定義を修正するために,修正作業用のフォルダ「Work」をローカルに作る。
このとき,リポジトリには次のドキュメントが格納されていると仮定します。これらはリポジトリのフォルダ「Fix」に格納されています。
- D1:修正するデータ定義ファイル
- D2:修正しないデータ定義ファイル
- P1:D1,D2を参照するプログラム
- 環境設定で「Work」「Fix」の順番で複数パスを設定しておく。
「Work」はローカルパスで,「Fix」はネットワークパスでそれぞれ設定します。修正作業用のフォルダを必ず最初に設定してください。
- リポジトリから修正したいデータ定義を「Work」にチェックアウトして,修正する。
- 修正が終わったら,修正したデータ定義の妥当性をテストするために,プログラム定義を起動させる。
複数パスの設定で先に「Work」が設定されているため,必ず「Work」のデータ定義が参照されます。「P1」が参照する「D1」は修正された「Work」フォルダのものが参照され,「D2」はリポジトリの「Fix」フォルダのものがネットワーク参照されます。
- テストでデータ定義の妥当性が確認されたら,「Work」のデータ定義を「Fix」にチェックインします。
以降,プログラム定義を起動すると,複数パスの最初に設定された「Work」には該当するデータ定義がないため,2番目に設定された「Fix」のデータ定義を参照するようになります。
(4) 複数パス設定の注意事項
環境設定で複数のパスを設定した場合,先に設定されたパスが優先されます。例えば,「C:\修正中データ定義」「\\NET\データ定義」の順番に設定されている場合,「\\NET\データ定義」のファイルを参照したい場合でも,同じ名前のファイルが「C:\修正中データ定義」にあれば,そちらのファイルが参照されます。
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