SEWB+/CONSTRUCTION アプリケーション開発ガイド

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7.8.1 XML文書とは

XML文書は,XML宣言,DTD,および文書インスタンスで構成されています。

テンプレートでは,文書インスタンスの内容を参照できます。XML宣言やDTDの内容は参照できません。

[図データ]

<この項の構成>
(1) XML宣言
(2) DTD
(3) 文書インスタンス

(1) XML宣言

XML宣言では,XMLのバージョンや文字コードを宣言します。 XMLのバージョンを宣言する場合,version="1.0"を指定します。 XML文書をSJISで作成している場合,encoding="Shift_JIS"を指定する必要があります。なお, XML宣言は省略できます。

(2) DTD

DTDでは,要素の型や属性リストを宣言します。 DTDの扱いは,@@interface文で指定する解析レベル(PARSE_LEVEL)によって異なります。なお,DTDは省略できます。

解析レベル 意味
1 文書インスタンスだけを解析し,XML文書をテンプレートから参照できるようにする。
2 解析レベル1に加えて,DTDを解析し,DTDで指定されたデフォルト値を挿入する。ただし,文書インスタンスとDTDの整合性は検証しない。

注1
XML文書の解析時間は,解析レベル1が短く,解析レベル2が長くなります。

注2
@@interface文で解析レベルを指定しない場合は,1が仮定されます。

(3) 文書インスタンス

文書インスタンスは,タグ付きの文書で記述されます。この内容は,テンプレートにXML関数を記述することで参照できます。また,解析レベル2を指定すると,XML文書が持っているDTDのデフォルト値が入っている内容も参照できます。