20.2.6 コマンド共通項目
- 〈この項の構成〉
(1) コマンドオプション
rsort,rmerge,rselect,rsumおよびrsortsumコマンドのコマンドオプションの移行内容を表20-7に示します。
-
rsort/rmerge/rselect/rsum/rsortsumコマンドのオプション
{-オプション[△-オプション…]|-オプション[オプション…]}
オプションを複数指定する場合,次の2とおりの方法で指定できます。
-
個々のオプションを空白で分けて指定する場合,オプションの前にハイフン(-)を付けて指定します。
-
つなげて指定する場合,2個目以降のオプションにはハイフン(-)を付けません。
-
-
exsortコマンドのコマンドオプション
-cmdopt△オプション[:オプション…]
オプションを複数指定する場合,コロン(:)でオプションを区切ります。
表20‒7 コマンドオプションの移行 オプション
意味
rsort
rmerge
rselect
rsum
rsortsum
exsort
-cmdopt
-d
重複レコードの入力順序保存
○
−
−
−
○
DUP
-e
入出力ファイル排他
○
○
○
○
○
EXC
-i
既存ファイルの書き換え防止
○
○
○
○
○
−※1
-v
EBCDIKコード比較
○
○
○
○
○
EBCJ
-v1
EBCDIKコード比較(入力JIS8)
−
−
○
−
−
EBCJ
-v2
EBCDIKコード比較(入力EBCDIK)
−
−
○
−
−
EBCE
-q
キャッシュファイルの同期出力
○
○
○
○
○
SYNC
-B
big endian比較
○
○
○
○
○
BIG※2
-k
強制マージ
−
○
−
−
−
FMRG
-u
条件を満たさないレコード選択
−
−
○
−
−
−※3
-b
10進数オーバーフロー判定
−
−
−
○
○
OVFLW
-if
内部10進数符号保障オプション
−
−
−
○
○
ABS
- (凡例)
-
○:オプションあり
−:オプションなし
- 注※1
-
「-i」オプション指定の有無によって,-cmdoptのOVWRTの指定が異なります。
「-i」オプション
OVWRTの指定
OVWRTオプション有無によるexsortコマンド実行結果
指定あり
指定しません
同一の出力ファイル名がある場合,exsortコマンドは「KBLS1657-E 出力ファイルがすでに存在するため処理を中止しました。」のエラーを出力して失敗します。
指定なし
指定します
同一の出力ファイル名がある場合,上書きします。exsortコマンドは正常終了します。
- 注※2
-
「-B」オプションは,Linux版SORTで有効なオプションです。
- 注※3
-
条件を満たさないレコード選択は,次に示す「omit」オペランドに移行します。
-inpfile△omit="選択条件式"
選択条件式は,rselectコマンドの-sl"選択条件式"から転記します。
詳細については,「表20-23 選択条件式の移行」を参照してください。
(2) ファイル編成
rsort,rmerge,rselect,rsumおよびrsortsumコマンドの入力ファイル編成の移行内容を次の表に,出力ファイル編成の移行内容を表20-9に示します。
入力ファイル編成 |
意味 |
exsortコマンド -inpfileパラメタ |
---|---|---|
S |
固定長順編成ファイル |
fileorg=S |
V |
可変長順編成ファイル |
fileorg=V |
R |
固定長相対編成ファイル |
対応していません。 |
W |
可変長相対編成ファイル |
対応していません。 |
I |
固定長索引編成ファイル |
対応していません。※ |
X |
可変長索引編成ファイル |
対応していません。※ |
A |
テキストファイル |
fileorg=A |
|
出力ファイル編成 |
意味 |
exsortコマンド -outfileパラメタ |
---|---|---|
S |
固定長順編成ファイル |
fileorg=S |
V |
可変長順編成ファイル |
fileorg=V |
R |
固定長相対編成ファイル |
対応していません。 |
W |
可変長相対編成ファイル |
対応していません。 |
A |
テキストファイル |
fileorg=A |
(3) キー属性(rsort,rmerge,rsum,rsortsumコマンド共通)
rsort,rmerge,rsumおよびrsortsumコマンドのキー属性の移行内容を表20-10に示します。
-
rsort/rmerge/rsum/rsortsumコマンドのキー書式
-キー属性△+キー位置-キー長[△-キー属性△+キー位置-キー長…]
-
exsortコマンドの-keyパラメタ書式
-key△[r]キー属性+キー位置-キー長[△[r]キー属性+キー位置-キー長…]
-
キー属性にハイフン(-)は付けません。
-
[r]キー属性+キー位置-キー長はつなげて指定します。
-
複数のキーを指定する場合,1個以上の空白またはタブで区切って指定します。
-
キー位置とキー長は,rsort,rmerge,rsumおよびrsortsumコマンドの指定内容をそのまま転記します。
表20‒10 キー属性の移行 キー属性
意味
exsortコマンド -keyパラメタ
-r
指定なし:昇順ソート
指定あり:降順ソート
rキー属性(例:-rc → rc)
-j
文字(JIS8単位コード)
j
-c
文字
c
-n
符号付き固定小数点2進数
n
-m
符号なし2進数
m
-p
内部10進数
p
-z
外部10進数
z
-x
左符号付き外部10進数
x
-s
右分離符号付き外部10進数
s
-t
左分離符号付き外部10進数
t
-f
内部浮動小数点
f
-g
日付(英数字)
g
-
(4) 集約項目属性(rsum,rsortsumコマンド共通)
rsumおよびrsortsumコマンドの集約項目属性の移行内容を表20-11に示します。
-
rsum/rsortsumコマンドのキー書式
-a集約項目属性△+項目位置-項目長[△集約項目属性△+項目位置-項目長…]
-
exsortコマンドの-sumパラメタ書式
-sum△集約項目属性+項目位置-項目長[△集約項目属性+項目位置-項目長…]
-
集約項目属性+項目位置-項目長はつなげて指定します。
-
複数の項目を指定する場合,1個以上の空白またはタブで区切って指定します。
-
rsumおよびrsortsumコマンドの集約項目属性,項目位置および項目長の指定内容をそのまま転記します。
表20‒11 集約項目属性の移行 集約項目属性
意味
exsortコマンド -sumパラメタ
n
符号付き固定小数点2進数
n
m
符号なし2進数
m
p
内部10進数
p
z
外部10進数
z
x
左符号付き外部10進数
x
s
右分離符号付き外部10進数
s
t
左分離符号付き外部10進数
t
-