20.3.6 コマンド共通項目
- 〈この項の構成〉
(1) コマンドオプション
wnsort,wnmerge,wnselect,wnsumおよびwnsortexコマンドのコマンドオプションの移行内容を表20-18に示します。
-
wnsort/wnmerge/wnselect/wnsumコマンドのオプション
{/オプション[△/オプション…]|/オプション[オプション…]}
オプションを複数指定する場合,次の2とおりの方法で指定できます。
-
個々のオプションを空白で分けて指定する場合,オプションの前にスラント(/)を付けて指定します。
-
つなげて指定する場合,2個目以降のオプションにはスラント(/)を付けません。
-
-
wnsortexコマンドのオプション(パラメタファイル指定)
sort_opt=オプション[オプション…]
オプションを複数指定する場合,オプションをつなげて指定します。
-
exsortコマンドのコマンドオプション
-cmdopt△オプション[:オプション…]
オプションを複数指定する場合,コロン(:)でオプションを区切ります。
表20‒18 コマンドオプションの移行 オプション※1
意味
wnsort
wnmerge
wnselect
wnsum
wnsortex
exsort
-cmdopt
/d
重複レコードの入力順序保存
○
−
−
−
○
DUP
/i
既存ファイルの書き換え防止
○
○
○
○
○
−※2
/v
EBCDIKコード比較
○
○
○
○
○
EBCJ
/v1
EBCDIKコード比較(入力JIS8)
−
−
○
−
−
EBCJ
/v2
EBCDIKコード比較(入力EBCDIK)
−
−
○
−
−
EBCE
/b
big endian比較
○
○
○
○
○
BIG
/k
強制マージ
−
○
−
−
−
FMRG
/u
条件を満たさないレコード選択
−
−
○
−
○
−※3
/h
10進数オーバーフロー判定
−
−
−
○
○
OVFLW
/if
内部10進数符号保障オプション
−
−
−
○
−
ABS
- (凡例)
-
○:オプションあり
−:オプションなし
- 注※1
-
wnsortexコマンドの場合,オプションにスラント(/)は付きません。
- 注※2
-
「/i」オプション指定の有無によって,-cmdoptのOVWRTの指定が異なります。
「/i」オプション
OVWRTの指定
OVWRTオプション有無によるexsortコマンド実行結果
指定あり
指定しません
同一の出力ファイル名がある場合,exsortコマンドは「KBLS1657-E 出力ファイルがすでに存在するため処理を中止しました。」のエラーを出力して失敗します。
指定なし
指定します
同一の出力ファイル名がある場合,上書きします。exsortコマンドは正常終了します。
- 注※3
-
条件を満たさないレコード選択は,次に示す「omit」オペランドで指定します。
-inpfile△omit="選択条件式"
選択条件式は,wnselectコマンドの/sl"選択条件式"から転記します。
詳細については,「表20-23 選択条件式の移行」を参照してください。
(2) ファイル編成
wnsort,wnmerge,wnselect,wnsum,およびwnsortexコマンドの入力ファイル編成の移行内容を次の表に,出力ファイル編成の移行内容を表20-20に示します。
入力ファイル編成 |
意味 |
exsortコマンド -inpfileパラメタ |
---|---|---|
s |
固定長順編成ファイル |
fileorg=S |
v |
可変長順編成ファイル |
fileorg=V |
r |
固定長相対編成ファイル |
対応していません。 |
w |
可変長相対編成ファイル |
対応していません。 |
i |
固定長索引編成ファイル |
対応していません。※ |
x |
可変長索引編成ファイル |
対応していません。※ |
a |
テキストファイル |
fileorg=A |
|
出力ファイル編成 |
意味 |
exsortコマンド -outfileパラメタ |
---|---|---|
s |
固定長順編成ファイル |
fileorg=S |
v |
可変長順編成ファイル |
fileorg=V |
r |
固定長相対編成ファイル |
対応していません。 |
w |
可変長相対編成ファイル |
対応していません。 |
a |
テキストファイル |
fileorg=A |
(3) キー属性(wnsort,wnmerge,wnsum,wnsortexコマンド共通)
wnsort,wnmerge,wnsumおよびwnsortexコマンドのキー属性の移行内容を表20-21に示します。
-
wnsort/wnmerge/wnsumコマンドのキー書式
/キー属性△+キー位置-キー長[△/キー属性△+キー位置-キー長…]
-
wnsortexコマンドのソートキー書式(パラメタファイル指定)
sort_key=キー属性+キー位置-キー長[,キー属性+キー位置-キー長…]
-
wnsortexコマンドの集約キー書式(パラメタファイル指定)
sum_key=キー属性+キー位置-キー長[,キー属性+キー位置-キー長…]
-
exsortコマンドの-keyパラメタ書式
-key△[r]キー属性+キー位置-キー長[△[r]キー属性+キー位置-キー長…]
-
キー属性にスラント(/)は付けません。
-
[r]キー属性+キー位置-キー長はつなげて指定します。
-
複数のキーを指定する場合,1個以上の空白またはタブで区切って指定します。
-
キー位置とキー長は,wnsort,wnmerge,wnsumおよびwnsortexコマンドの指定内容をそのまま転記します。
表20‒21 キー属性の移行 キー属性※
意味
exsortコマンド -keyパラメタ
/r
指定なし:昇順ソート
指定あり:降順ソート
rキー属性(例:/rc → rc)
/j
文字(JIS8単位コード)
j
/c
文字
c
/n
符号付き固定小数点2進数
n
/m
符号なし2進数
m
/p
内部10進数
p
/z
外部10進数
z
/x
左符号付き外部10進数
x
/s
右分離符号付き外部10進数
s
/t
左分離符号付き外部10進数
t
/f
内部浮動小数点
f
/e
日付(英数字)
g
-
(4) 集約項目属性(wnsum,wnsortexコマンド共通)
wnsumおよびwnsortexコマンドの集約項目属性の移行内容を表20-22に示します。
-
wnsumコマンドのキー書式
/a"集約項目属性△+項目位置-項目長[△集約項目属性△+項目位置-項目長…]"
-
wnsortexコマンドのキー書式(パラメタファイル指定)
sum_field=集約項目属性+項目位置-項目長[,集約項目属性+項目位置-項目長…]
-
exsortコマンドの-sumパラメタ書式
-sum△集約項目属性+項目位置-項目長[△集約項目属性+項目位置-項目長…]
-
集約項目属性+項目位置-項目長はつなげて指定します。
-
複数の項目を指定する場合,1個以上の空白またはタブで区切って指定します。
-
wnsumおよびwnsortexコマンドの集約項目属性,項目位置および項目長の指定内容をそのまま転記します。
表20‒22 集約項目属性の移行 集約項目属性
意味
exsortコマンド -sumパラメタ
n
符号付き固定小数点2進数
n
m
符号なし2進数
m
p
内部10進数
p
z
外部10進数
z
x
左符号付き外部10進数
x
s
右分離符号付き外部10進数
s
t
左分離符号付き外部10進数
t
-
(5) 選択条件式の移行内容
wnselectおよびwnsortexコマンドの選択条件式の移行内容を表20-23に示します。
-
wnselectコマンドの選択条件式
/sl"-比較項目属性△+項目位置-項目長△比較演算子△条件値 [△論理演算子△-比較項目属性△+項目位置-項目長△比較演算子△条件値…]"
-
wnsortexコマンドの選択条件式(パラメタファイル指定)
select_exp=比較項目属性+項目位置-項目長△比較演算子△条件値 [△論理演算子△比較項目属性+項目位置-項目長△比較演算子△条件値…]
-
exsortコマンドの選択条件式
-inpfile△{include|omit}="比較項目属性+項目位置-項目長△比較演算子△条件値 [△論理演算子△比較項目属性+項目位置-項目長△比較演算子△条件値…]"
-
項番2の比較項目属性のうち,日付だけ形式が異なります。
-
項番3〜7は,wnselectおよびwnsortexコマンドの指定値を,exsortコマンドのオペランド値としてそのまま転記します。
表20‒23 選択条件式の移行 項番
wnselect,wnsortexコマンド
意味
移行内容
1
コマンドオプション
/u※
指定なし:条件を満たす入力レコードを選択
include=
指定あり:条件を満たさない入力レコードを選択
omit=
2
比較項目属性
j
文字(JIS8単位コード)
j
c
文字
c
n
符号付き固定小数点2進数
n
m
符号なし2進数
m
p
内部10進数
p
z
外部10進数
z
x
左符号付き外部10進数
x
s
右分離符号付き外部10進数
s
t
左分離符号付き外部10進数
t
f
内部浮動小数点
f
e
日付
g
3
+項目位置
比較項目の開始バイト位置
+項目位置
4
-項目長
比較項目のバイト長
-項目長
5
比較演算子
=
条件値と等しい値の入力レコードを選択
=
!=
条件値と異なる値の入力レコードを選択
!=
>
条件値より大きい値の入力レコードを選択
>
>=
条件値より大きいかまたは等しい値の入力レコードを選択
>=
<
条件値より小さい値の入力レコードを選択
<
<=
条件値より小さいかまたは等しい値の入力レコードを選択
<=
6
条件値
c'文字条件値'
文字属性の比較項目に対する条件値
C'文字条件値'
n'数値条件値'
数値属性の比較項目に対する条件値
N'数値条件値'
d'日付条件値'
日付属性の比較項目に対する条件値
D'日付条件値'
x'16進条件値'
文字または数値属性の比較項目に対する条件値
X'16進条件値'
7
論理演算子
AND
複数の条件式を論理積で結合する
AND
OR
複数の条件式を論理和で結合する
OR
-