bjexlsjobスプールジョブの一覧表示(一般ユーザ用))
形式
- ジョブ識別子で指定する場合
bjexlsjob [-h 論理ホスト名] [{ -l | -s }] [-n] [-f] [{ -t | -T [-D { UTC | LT }] }] [ジョブ識別子… | ジョブ識別子:ジョブ識別子]
- ジョブ名で指定する場合
bjexlsjob [-h 論理ホスト名] [{ -l | -s }] [-n] [-f] [{ -t | -T [-D { UTC | LT }] }] -J [ジョブ名… | ジョブ名ワイルドカード]
機能
スプールジョブの一覧を表示する。
スプールジョブの表示形式には,簡易表示と詳細表示がある。
オプション
- -h 論理ホスト名 〜<英字と数字と-(ハイフン)>((1〜196))
-
バッチジョブ実行システムの論理ホストで運用している場合に指定する。設定ファイルとしてbjex_論理ホスト名.confを読み込み実行する。
- -l
-
操作できるスプールジョブの一覧を詳細表示する。
詳細表示では実行済みのジョブの情報だけを表示する。
実行済みであっても,削除処理中などで詳細情報が求まらない場合は表示しない。
- -s
-
スプールジョブの一覧を簡易表示する。
ジョブ名,ジョブ名ワイルドカード指定では,-fオプションの指定を除いて実行済みのジョブだけを表示する。また,削除処理中などでジョブ名が求まらない場合は表示しない。
- -n
-
ヘッダ表示を抑止する。
- -f
-
実行済み以外のジョブについても詳細を表示する。
実行済み以外のジョブについては,通常は詳細を表示しない。
これらのジョブを,スプールディレクトリに障害があった場合の回復支援として一覧表示する場合に使用する。
ただし,障害の状態によっては表示できない場合もある。
- -t
-
1970年1月1日からの通算秒でジョブ実行開始,および終了時刻をUTC(Coordinated Universal Time)で10けた固定で表示する。
実行済みのジョブについてだけ表示する。表示できない状態の場合は,"-"(ハイフン)10けたを表示する。
- -T
-
スプールジョブ一覧をローカルタイムで簡易表示する。
表示できない状態の場合は,"-"(ハイフン)で表示する。
- -D UTC
-
-Tオプションを指定した場合に,時刻の形式をUTCで表示する。
- -D LT
-
-Tオプションを指定した場合に,時刻の形式をタイムゾーンの設定に従ったローカルタイムで表示する。
- -J
-
処理対象をジョブ名で指定する場合に指定する。この指定がない場合,ジョブ識別子オプションで指定する。
- ジョブ識別子 〜<10進数>((1〜999999))
-
表示するジョブ識別子を指定する。省略した場合,操作できるすべてのスプールジョブを対象とする。
このオプションの指定形式には次に示す2つの方法がある。なお,両方の指定形式は混在できない。
-
ジョブ識別子△※
空白で区切って複数指定できる。
注※ △は空白を示す。
-
ジョブ識別子:ジョブ識別子
1回だけ指定できる。
"ジョブ識別子:ジョブ識別子"の形式で指定した場合,左に指定したジョブ識別子から右に指定したジョブ識別子までの範囲を処理対象とする。
また,左のジョブ識別子は右のジョブ識別子よりも等しいかまたは小さくする必要がある。
-
- ジョブ名 〜<記号名称>,ジョブ名ワイルドカード 〜<任意文字列>
-
処理対象をジョブ名またはジョブ名ワイルドカードで指定する。この場合,-Jオプションの指定が必要である。
このオプションの指定形式には次に示す2つの方法がある。なお,両方の指定形式は混在できない。
-
ジョブ名△※
空白で区切って最大32個指定できる。
注※ △は空白を示す。
-
文字列*
1回だけ指定できる。
ジョブ名ワイルドカードは*を指定したワイルドカード指定で,先頭の文字列が一致するジョブ名を一括で指定できる。
ジョブ名を指定した場合,実行済みののジョブだけが表示対象となる。
ジョブ名を省略した場合,ユーザが操作できるスプールジョブを対象とする。
-
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
0以外 |
エラー終了 |
注意事項
-
ジョブ識別子の範囲指定をした場合,その範囲内の操作できるジョブを表示する。操作できないジョブはエラーメッセージを出力しない。ジョブ識別子を指定したコマンドを使用した場合は,エラー情報を出力する。
-
ジョブ名またはジョブ名ワイルドカード指定をした場合,操作できるジョブの中から指定したジョブ名に該当するジョブを表示する。操作できないジョブは,エラーメッセージを出力しない。ジョブ識別子を指定したコマンドを使用する場合はエラー情報を出力する。
使用例
-
スプールジョブ一覧を1970年1月1日からの通算秒での時刻指定で簡易表示する。
bjexlsjob -t
- 出力例
JOBID S START TIME END TIME JOBNAME 000003 H 1446291250 1446291320 JOB0030 000004 X ---------- ---------- -------- 000005 H 1446295250 1446295320 JOB0005 000008 H 1446290250 1446300320 JOB0005 000009 H 1446490250 1446490320 JOB0005 000029 H 1447437793 1447437794 JOB0001 000123 H 1447442872 1447442872 JOB001A 000125 H 1447442899 1447442899 JOB001A001 000227 H 1447443000 1447443000 JOB001A001 000231 X ---------- ---------- -------- 000300 X ---------- ---------- --------
出力項目の説明
-
JOBID
ジョブ識別子。
-
S
スプールジョブの状態。
状態
説明
B
スプールジョブはほかで処理中であり,正しく表示できていないことを示す。
H
実行済みのジョブであることを示す。
X
実行中であることを示す。
-
START TIME,END TIME
ジョブの実行開始時刻および終了時刻。
-
JOBNAME
バッチジョブ実行システムのジョブ定義XMLファイルで指定したジョブ名称を表示する。削除処理中などのタイミングによってジョブ名が求まらない場合は,"-"(ハイフン)8けたで表示する。
-
スプールジョブ一覧をローカルタイムでの時刻指定で簡易表示する。
bjexlsjob -T
- 出力例
JOBID S START TIME END TIME JOBNAME 000003 H 2015/10/31 20:34:10 2015/10/31 20:35:20 JOB0030 000004 X ----/--/-- --:--:-- ----/--/-- --:--:-- -------- 000005 H 2015/10/31 21:40:50 2015/10/31 21:42:00 JOB0005 000008 H 2015/10/31 20:17:30 2015/10/31 23:05:20 JOB0005 000009 H 2015/11/03 03:50:50 2015/11/03 03:52:00 JOB0005 000029 H 2015/11/14 03:03:13 2015/11/14 03:03:14 JOB0001 000123 H 2015/11/14 04:27:52 2015/11/14 04:27:52 JOB001A 000125 H 2015/11/14 04:28:19 2015/11/14 04:28:19 JOB001A001 000227 H 2015/11/14 04:30:00 2015/11/14 04:30:00 JOB001A001 000231 X ----/--/-- --:--:-- ----/--/-- --:--:-- -------- 000300 X ----/--/-- --:--:-- ----/--/-- --:--:-- --------
-
スプールジョブ一覧を時刻指定なしで簡易表示する。
bjexlsjob
- 出力例
JOBID S JOBNAME 000003 H JOB0030 000004 X -------- 000005 H JOB0005 000008 H JOB0005 000009 H JOB0005 000029 H JOB0001 000123 H JOB001A 000125 H JOB001A001 000227 H JOB001A001 000231 X ---------- 000300 X ----------
-
スプールジョブ一覧をローカルタイムでの時刻指定で詳細表示する。
bjexlsjob -lT
- 出力例
JOBNAME= JOB0030 TIME=2015/10/31 20:34:10 2015/10/31 20:35:20 JOBID ssshk DD NAME SYSOUT CLASS 000003 ---HK JOBLOG A 000003 ---HK XML A 000003 ---HK SYSMSG A 000003 001HK STDOUT A 000003 001HK STDERR A 000003 001HK SYSUT2 A 000003 001HK SYSUT1 A 000003 001HK SYSPRINT A 000003 002HK STDOUT A 000003 002HK STDERR A 000003 002HK SYSUT2 A 000003 002HK SYSPRINT A JOBNAME= JOB0005 TIME=2015/10/31 21:40:50 2015/10/31 21:42:00 JOBID ssshk DD NAME SYSOUT CLASS 000005 ---HK JOBLOG A 000005 ---HK XML A 000005 ---HK SYSMSG A 000005 001HK STDOUT A
出力項目の説明
-
JOBNAME
ジョブ名。
-
TIME
ジョブ実行開始時刻,終了時刻。
-
JOBID
ジョブ識別子。
-
sss
ジョブステップ番号を3けたの数字で表示する。ジョブステップに依存しないSYSOUTの場合は"-"(ハイフン)を表示する。ジョブステップ番号はジョブステップが終了した順番に与えた番号であり,ジョブ定義XMLファイルで定義した順番とは一致しない。並列実行するジョブステップの場合,ジョブ定義XMLファイルの定義順とは一致しないことがある。
-
h
出力保留属性の表示をする。
属性
説明
H
出力保留属性であることを示す。
N
出力非保留属性であることを示す。
-
k
出力後保存属性を表示する。
属性
説明
K
出力後保存属性であることを示す。
N
出力後保存属性でないことを示す。
-
属性が存在しないことを示す。
-
DD NAME
DD名。
-
SYSOUT CLASS
出力クラス名。
-
スプールジョブ一覧の詳細をヘッダ情報を抑止して表示する。
bjexlsjob -ln
- 出力例
000003 ---HK JOBLOG A 000003 ---HK XML A 000003 ---HK SYSMSG A 000003 001HK STDOUT A 000003 001HK STDERR A 000003 001HK SYSUT2 A 000003 001HK SYSUT1 A 000003 001HK SYSPRINT A 000003 002HK STDOUT A 000003 002HK STDERR A 000003 002HK SYSUT2 A 000005 ---HK JOBLOG A 000005 ---HK XML A 000005 ---HK SYSMSG A 000005 001HK STDOUT A
-
ジョブ識別子10から100までのスプールジョブ一覧を表示する。
bjexlsjob 10:100
- 出力例
JOBID S JOBNAME 000025 H JOB002500A 000042 X -------- 000088 H JOB00A00B00C 000100 H JOB100A
-
ジョブ名がJOB001,JOB002のジョブを表示する。
bjexlsjob -J JOB001 JOB002
- 出力例
JOBID S JOBNAME 000015 H JOB002 000142 H JOB001 000181 H JOB001 000200 H JOB001
-
ジョブ名の先頭がKEIRIのジョブを表示する。
bjexlsjob -J "KEIRI*"
- 出力例
JOBID S JOBNAME 000034 H KEIRI 000128 H KEIRI001 000141 H KEIRI20559 000262 H KEIRI01A