トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド

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2.2 出力ディレクトリとファイル名

この節では,出力ディレクトリとファイル名について説明します。

出力ディレクトリは次のとおりです。

出力ディレクトリの下には,各トラブルシュートファイルを格納するためのディレクトリがあります。

出力ディレクトリの構成を次の図に示します。

図2-1 出力ディレクトリの構成

[図データ]

注意事項
環境変数HVI_TRACEPATHを設定すると,その環境変数に指定したディレクトリが出力ディレクトリになります。詳細は,「2.7.2(1) HVI_TRACEPATH」を参照してください。

トラブルシュートファイルが出力されない場合
トラブルシュートファイルが出力されない場合があります。C++ ORBのときは,標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージについては,「8.4 トレース情報取得ができない場合に出力されるメッセージ」を参照してください。
TPBrokerでは,プロセス起動後,最初のORB.init実行時に出力ディレクトリがないと,ファイル作成,読み取り,および書き込み権限のあるディレクトリを自動的に作成します。
また,モジュールトレース,通信トレース,スタックトレース,およびバーボースログが出力されるときに,出力ディレクトリ下にそれぞれファイルを格納するディレクトリを作成します。
そのため,トラブルシュートファイルが出力されない場合,出力ディレクトリの作成に失敗しているケースが考えられます。
次のことを確認してください。
  • 作成するディレクトリの親ディレクトリがあるか
  • 出力ディレクトリの権限が制限されていないか
  • 作成するディレクトリの絶対パスの長さがシステムの上限内か
    環境変数HVI_TRACEPATH,または環境変数VBROKER_ADMに設定するパスの長さを,210 - (<実行形式ファイル名称の長さ(Java ORBの場合10)>)バイト以下にすることをお勧めします。
<この節の構成>
2.2.1 モジュールトレース(出力ディレクトリとファイル名)
2.2.2 エラーログ(出力ディレクトリとファイル名)
2.2.3 通信トレース(出力ディレクトリとファイル名)
2.2.4 メッセージログ(出力ディレクトリとファイル名)
2.2.5 バーボースログ(出力ディレクトリとファイル名)
2.2.6 スタックトレース(出力ディレクトリとファイル名)
2.2.7 ネーミングサービス名前空間情報ログ(出力ディレクトリとファイル名)