トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド

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8.4 トレース情報取得ができない場合に出力されるメッセージ

この節では,トレース情報取得ができない場合に出力されるメッセージについて説明します。このメッセージは,C++ ORBの場合だけ,標準出力に出力されます。

ORB trace is unavailable due to failure to create directory. reason=aa....aa, path=bb....bb.

aa....aa:エラーコード
WindowsはGetLastError(),UNIXはerrnoの値です。
bb....bb:パス名
作成時にエラーが発生したパス名です。
[要因]
トレース出力ディレクトリの生成に失敗しました。そのため,生成に失敗したディレクトリ下のC++ ORBトレースは取得されません。
[システムの処理]
処理を続行します。
[対策]
指定されたパスの,どのディレクトリまで作成できたかを確認した上で,エラーコードからパスやアクセス権限などを見直してください。
出力ディレクトリのパスを再設定し,プロセスを再起動することをお勧めします。
問題を解決したあとプロセスを再起動しない場合には,障害発生時にトレース情報がなく,調査が困難になります。

ORB trace is unavailable due to system call failure. trace=aa....aa, func=bb....bb, reason=cc....cc.

aa....aa:トレース種別
mdl:モジュールトレース
comt:通信トレース
stk:スタックトレース
hgt:バーボースログ
bb....bb:エラーが発生したシステムコール名
cc....cc:システムコールのエラーコード
[要因]
システムコールでエラーが発生したため,トレース情報を取得できません。
[システムの処理]
処理を続行します。
[対策]
エラーコードから問題を解決し,プロセスを再起動することをお勧めします。
問題を解決したあとプロセスを再起動しない場合には,障害発生時にトレース情報がなく,調査が困難になります。