この節では,トレース情報取得ができない場合に出力されるメッセージについて説明します。このメッセージは,C++ ORBの場合だけ,標準出力に出力されます。
ORB trace is unavailable due to failure to create directory. reason=aa....aa, path=bb....bb.
- aa....aa:エラーコード
- WindowsはGetLastError(),UNIXはerrnoの値です。
- bb....bb:パス名
- 作成時にエラーが発生したパス名です。
- [要因]
- トレース出力ディレクトリの生成に失敗しました。そのため,生成に失敗したディレクトリ下のC++ ORBトレースは取得されません。
- [システムの処理]
- 処理を続行します。
- [対策]
- 指定されたパスの,どのディレクトリまで作成できたかを確認した上で,エラーコードからパスやアクセス権限などを見直してください。
- 出力ディレクトリのパスを再設定し,プロセスを再起動することをお勧めします。
- 問題を解決したあとプロセスを再起動しない場合には,障害発生時にトレース情報がなく,調査が困難になります。
ORB trace is unavailable due to system call failure. trace=aa....aa, func=bb....bb, reason=cc....cc.
- aa....aa:トレース種別
- mdl:モジュールトレース
- comt:通信トレース
- stk:スタックトレース
- hgt:バーボースログ
- bb....bb:エラーが発生したシステムコール名
- cc....cc:システムコールのエラーコード
- [要因]
- システムコールでエラーが発生したため,トレース情報を取得できません。
- [システムの処理]
- 処理を続行します。
- [対策]
- エラーコードから問題を解決し,プロセスを再起動することをお勧めします。
- 問題を解決したあとプロセスを再起動しない場合には,障害発生時にトレース情報がなく,調査が困難になります。
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