15.3.2 アプリケーション呼び出し情報ファイルの設定個所
アプリケーション呼び出し情報ファイルは,ref識別子単位で作成し,共通設定ファイルで指定したディレクトリ内のサブディレクトリ下にそれぞれ格納します。
アプリケーション呼び出し情報ファイルは,BPMNビジネスプロセス定義を作成する開発環境で作成します。開発環境で作成したアプリケーション呼び出し情報ファイルは,実行環境にコピーしてください。
アプリケーション呼び出し情報ファイルの配置例を次の図に示します。
なお,アプリケーション呼び出し情報ファイルは,BPMN要素に定義するref識別子単位に作成します。各アプリケーション呼び出し情報ファイルには,呼び出し対象のBPMN要素に対応するファイル名を付けてください。ただし,タイマーイベントはアプリケーション呼び出し情報ファイルを使用しないため,作成する必要はありません。
作成したアプリケーション呼び出し情報ファイルの格納先として,共通設定ファイルのBpmnCallInformationFileDirプロパティで指定したディレクトリ内に,サブディレクトリ(ope,msg,err)を作成します。
次に示す表に従って,アプリケーション呼び出し情報ファイルのファイル名を付けて,該当するサブディレクトリに各ファイルを格納してください。
項番 |
呼び出し対象のBPMN要素 |
アプリケーション呼び出し情報ファイルのファイル名(ファイルパス) |
---|---|---|
1 |
サービスタスク |
<BpmnCallInformationFileDirの指定値>/ope/<operationRefの値>.properties |
2 |
ビジネスルールタスク |
|
3 |
メッセージイベント |
<BpmnCallInformationFileDirの指定値>/msg/<messageRefの値>.properties |
4 |
エラーイベント |
<BpmnCallInformationFileDirの指定値>/err/<errorRefの値>.properties |
- ヒント
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呼び出し対象のBPMN要素がエラーイベントの場合,アプリケーション呼び出し情報ファイルの作成を省略できます。アプリケーション呼び出し情報ファイルの作成を省略した場合,すべてのプロパティを省略した場合の設定で,アプリケーション呼び出しが行われます。
呼び出し対象のBPMN要素がエラーイベント以外の場合は,アプリケーション呼び出し情報ファイルを必ず作成してださい。アプリケーション呼び出し情報ファイルが存在しない場合,エラーが発生します(アプリケーション呼び出しは中止します)。
- 重要
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「図15‒1 アプリケーション呼び出し情報ファイルの配置例」のOperationRef1のように,複数のBPMNビジネスプロセス定義(BP1,BP3)で同じref識別子を定義している場合,共通で使用するOperationRef1.propertiesファイルをopeフォルダの下に配置してください。
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大文字と小文字だけが異なる同じ名称のref識別子は使用しないでください。
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