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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow BPMN連携機能 使用の手引


1.8.7 呼び出しの流量制御

アプリケーション呼び出しサービスでは,呼び出す作業数を制御して,負荷を抑えることができます。呼び出しは,最大作業件数およびWorkManagerの最大スレッド数の設定によって制御できます。

最大作業件数

最大作業件数は,1回の実行間隔内で発生した作業のうち,呼び出し処理を行う作業件数の最大値です。業務処理のピーク時に呼び出し対象の作業数が増大しても,呼び出し処理を実行する作業数を制限して,負荷増加を抑えることができます。呼び出し処理の対象から外れた作業が発生した場合,該当する作業は,次回の実行間隔の経過後に呼び出し処理の対象となります。

最大作業件数は,ref識別子単位で設定できます。アプリケーション呼び出し制御情報の「最大作業件数(WorkItemMax)」に設定してください。詳細については,マニュアルuCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow コマンドの「ciwmngap(アプリケーション呼び出し制御情報の管理)」を参照してください。

WorkManagerの最大スレッド数

WorkManagerの最大スレッド数は,呼び出し対象となった作業に対して,並列で同時に処理を実行するためのスレッド数の最大値です。呼び出し対象の作業数が増大しても,呼び出し処理を実行するスレッド数を制限して,負荷増加を抑えることができます。スレッドプール内の最大スレッド数で指定した数のスレッドによって,作業の呼び出し処理が行われます。

WorkManagerの最大スレッド数は,J2EEサーバ単位で設定できます。J2EEサーバの設定ファイルに指定してください。詳細については,「9.4 WorkManagerの最大スレッド数を変更する」を参照してください。

最大作業件数とWorkManagerの最大スレッド数による流量制御の概要を次の図に示します。

図1‒103 流量制御の概要

[図データ]

[説明]

図の例では,Ref1の最大作業件数が50,WorkManagerの最大スレッド数が10と設定されています。

このとき,Ref1の実行間隔内で52件の作業が作業テーブルに登録されたとすると,呼び出し対象となる作業の件数は最大作業件数の50件となります。50件を超えた作業2件は,次回の実行間隔の経過後の呼び出し対象になります。

呼び出し対象となる50件の作業に対しては,WorkManagerの最大スレッド数10のスレッドで同時に呼び出し処理を実行します。