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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow BPMN連携機能 使用の手引


1.5.6 アドホック・サブプロセスの状態遷移モデル

アドホック・サブプロセスの状態遷移について説明します。

〈この項の構成〉

(1) アドホック・サブプロセスの状態遷移

アドホック・サブプロセスの状態遷移を,次の図に示します。

図1‒76 アドホック・サブプロセスの状態遷移

[図データ]

(2) アドホック・サブプロセスの状態

アドホック・サブプロセスの状態を,次の表に示します。

表1‒14 アドホック・サブプロセスの状態

状態

説明

生成可

アドホック・サブプロセス内のフローノード(業務ステップ)を生成できる状態です。

アドホック・サブプロセスが「生成可」状態のときだけ,API呼び出しによるアドホック・サブプロセス内のフローノード(業務ステップ)を生成できます。また,フロー終端のフローノード(業務ステップ)が完了した時点で,完了条件(completionCondition)が評価されます。

生成不可

アドホック・サブプロセス内のフローノード(業務ステップ)を生成できない状態です。

アドホック・サブプロセスが「生成不可」状態になると,API呼び出しによるアドホック・サブプロセス内のフローノード(業務ステップ)を生成できなくなります。また,完了条件(completionCondition)は評価されなくなります。すでに実行されているフローノード(業務ステップ)はそのまま実行されます。

完了

アドホック・サブプロセスが完了し,次にフロー遷移した状態です。

「完了」状態のアドホック・サブプロセスに含まれている,すべてのフローノード(業務ステップ)は「完了」状態または「強制終了」状態です。

強制終了

アドホック・サブプロセスが強制的に終了された状態です。

境界イベントによって,アドホック・サブプロセスが中断要求された場合,アドホック・サブプロセスは「強制終了」状態になります。

(3) アドホック・サブプロセスの遷移

アドホック・サブプロセスの遷移を,次の表に示します。

表1‒15 アドホック・サブプロセスの状態一覧

遷移種別

要因 / 動作

説明

生成

要因

ワークフローシステムの制御(アドホック・サブプロセスへのフロー遷移)

動作

アドホック・サブプロセスを「生成可」状態で生成します。

生成中断

要因

  • API呼び出しによる遷移要求

  • 完了条件(completionCondition)を満たす場合に,インスタンスのキャンセル属性(cancelRemainingInstances)がfalse,かつアドホック・サブプロセス内に実行中のフローノード(業務ステップ)が存在するとき

動作

アドホック・サブプロセスを「生成不可」状態へ遷移させます。

生成再開

要因

API呼び出しによる遷移要求

動作

アドホック・サブプロセスを「生成可」状態へ遷移させます。

完了

要因

  • API呼び出しによる遷移要求

  • 「生成不可」状態の場合に,フロー終端のフローノード(業務ステップ)が完了時にアドホック・サブプロセス内に「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)が存在しないとき

  • 完了条件(completionCondition)を満たす場合に,次のどちらかのとき

    • インスタンスのキャンセル属性(cancelRemainingInstances)がtrue

    • インスタンスのキャンセル属性(cancelRemainingInstances)がfalseで,かつアドホック・サブプロセス内に実行中のフローノード(業務ステップ)が存在しない

動作

アドホック・サブプロセスを「完了」状態へ遷移させます。また,そのアドホック・サブプロセス内のすべての「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)を,「強制終了」状態へ遷移させます。

強制終了

要因

境界イベントによる中断要求

動作

アドホック・サブプロセスを「強制終了」状態へ遷移させます。また,そのアドホック・サブプロセス内のすべての「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)を,「強制終了」状態へ遷移させます。