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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow BPMN連携機能 使用の手引


1.5.3 完了条件(completionCondition)の評価時の処理の流れ

完了条件(completionCondition)を満たす場合,アドホック・サブプロセスのインスタンスキャンセル属性(cancelRemainingInstances)の設定値によって,次に示す処理が実行されます。

〈この項の構成〉

(1) インスタンスキャンセル属性(cancelRemainingInstances)がtrueの場合

インスタンスキャンセル属性がtrueの場合,すべての「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)が強制終了されたあとに,アドホック・サブプロセスは「完了」状態になります。

インスタンスキャンセル属性がtrueの場合の処理の流れを,次の図に示します。

図1‒70 完了条件(completionCondition)の評価前の状態

[図データ]

図1‒71 完了条件(completionCondition)の評価時の処理の流れ

[図データ]

[説明]
  1. 完了条件(completionCondition)の評価結果によって,次のどちらかの処理を行います。この図では1-2.の処理に進みます。

    1-1. 完了条件(completionCondition)を満たさない場合,アドホック・サブプロセスは「生成可」状態のままになります。

    1-2. 完了条件(completionCondition)を満たす場合,2.へ進みます。

  2. アドホック・サブプロセス内に存在するすべての「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)は,強制終了されます。

  3. アドホック・サブプロセスは「完了」状態になり,次の業務ステップ/制御ノードへ遷移します。

(2) インスタンスキャンセル属性(cancelRemainingInstances)がfalseの場合

インスタンスキャンセル属性がfalseの場合,「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)はそのまま実行されます。すべてのフローノード(業務ステップ)が完了したあとに,アドホック・サブプロセスは「完了」状態になります。

インスタンスキャンセル属性がfalseの場合の処理の流れを,次の図に示します。

図1‒72 完了条件(completionCondition)の評価前の状態

[図データ]

図1‒73 完了条件(completionCondition)の評価時の処理の流れ

[図データ]

[説明]
  1. 作業が完了すると,完了条件(completionCondition)の評価結果によって,次のどちらかの処理を行います。この図では1-2.の処理に進みます。

    1-1. 完了条件(completionCondition)を満たさない場合,アドホック・サブプロセスは「生成可」状態のままになります。

    1-2. 完了条件(completionCondition)を満たす場合,2.へ進みます。

  2. アドホック・サブプロセス内に存在するフローノード(業務ステップ)の状態によって,次のどちらかの処理を行います。この図では2-2.の処理に進みます。

    2-1. 「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)が存在しない場合,アドホック・サブプロセスは「完了」状態になります。

    2-2. 「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)が存在する場合,アドホック・サブプロセスは「生成不可」状態になります。3.へ進みます。

  3. アドホック・サブプロセスの状態が「生成不可」状態になると,「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)は,そのまま実行されます。ユーザ(業務プログラム)は,フローノード(業務ステップ)に対応する作業を処理します。

  4. 作業が完了すると,定義内容によって,次のどちらかの処理を行います。この図では4-2.の処理に進みます。

    4-1. フロー終端ではない場合,次のフローノード(業務ステップ)が生成されます。3.に戻ります。

    4-2. フロー終端の場合,5.へ進みます。

  5. アドホック・サブプロセス内に存在するフローノード(業務ステップ)の状態によって,次のどちらかの処理を行います。この図では5-1.の処理に進みます。

    5-1. 「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)が存在しない場合,アドホック・サブプロセスは「完了」状態になります。

    5-2. 「実行中」状態のフローノード(業務ステップ)が存在する場合,3.に戻ります。