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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


6.1.4 DBMSの格納領域の変更(ORACLEの場合)

DBMSの機能を利用して表領域やスキーマを変更する方法を示します。

  1. すべてのデータをエクスポートする

  2. すべてのテーブル・インデクス・ビューを削除する

  3. すべてのテーブル・インデクス・ビューを再作成する

  4. すべてのデータをインポートする

  5. DBMSへの接続先情報を変更する

詳細な変更方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) すべてのデータのエクスポート

すべてのデータをエクスポートするには,expdpコマンドを実行します。expdpコマンドについては,ORACLEのマニュアルを参照してください。

expdpコマンドの指定例を次に示します。

expdp <DBアクセスユーザ名1>/<DBアクセスパスワード>
      PARFILE=<パラメタファイル名>

パラメタファイルには,CSCIWのすべてのテーブル名を記述します。パラメタファイルの記述例を次に示します。

TABLES=<SYSTEMID>_PROCESS_DEF,<SYSTEMID>_ACTIVITY_DEF,…
CONTENT=DATA_ONLY

SYSTEMIDには,ワーク管理データベースを一意に識別するためのシステムIDを指定してください。

重要

expdpコマンドを実行すると,デフォルトでディレクトリ・オブジェクトDATA_PUMP_DIRにダンプファイル・ログファイルを出力します。このため,DATA_PUMP_DIRに読み書き権限のあるユーザで実行するか,DIRECTORYオプションなどを使用して読み書き権限のあるディレクトリ・オブジェクトを出力先に指定してください。また,ほかのスキーマからエクスポートする場合は,EXP_FULL_DATABASE権限が必要です。expdpコマンドについては,ORACLEのマニュアルを参照してください。

(2) すべてのテーブル・インデクス・ビューの削除

テーブル・インデクス・ビューを削除するには,次に示すSQLスクリプトファイルを編集します。

<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/droptable_oracle.sql
<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/droptableex_oracle.sql
注※

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合だけ編集してください。

削除用に編集したSQLスクリプトファイルは,SQL*Plusを使用して実行します。

sqlplusコマンドに編集したSQLスクリプトファイルを指定し,実行することで,すべてのテーブル・インデクス・ビューを削除できます。SQL*Plusの使用方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。

sqlplusコマンドの指定例を次に示します。

sqlplus  <DBアクセスユーザ名1>/<DBアクセスパスワード>
         @<Oracle Net 接続識別子>
         @<削除用のSQLスクリプトファイルの絶対パス>

(3) すべてのテーブル・インデクス・ビューの再作成

テーブル・インデクス・ビューを再作成するには,次に示すSQLスクリプトファイルを編集します。

<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/createtable_oracle.sql
<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/createtableex_oracle.sql
注※

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合だけ編集してください。

再作成用に編集したSQLスクリプトファイルは,SQL*Plusを使用して実行します。sqlplusコマンドに編集したSQLスクリプトファイルを指定し,実行することで,すべてのテーブル・インデクス・ビューを再作成できます。SQL*Plusの使用方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。

sqlplusコマンドの指定例を次に示します。

sqlplus  <DBアクセスユーザ名2>/<DBアクセスパスワード>
         @<Oracle Net 接続識別子>
         @<再作成用のSQLスクリプトファイルの絶対パス>

(4) すべてのデータのインポート

すべてのデータをインポートするには,テーブルごとにimpdpコマンドを実行します。impdpコマンドについては,ORACLEのマニュアルを参照してください。

impdpコマンドの指定例を次に示します。

impdp <DBアクセスユーザ名2>/<DBアクセスパスワード>
      [REMAP_SCHEMA=<移行元スキーマ>:<移行先スキーマ>]
重要

impdpコマンドを実行すると,デフォルトでディレクトリ・オブジェクトDATA_PUMP_DIRにダンプファイル・ログファイルを出力します。このため,DATA_PUMP_DIRに読み書き権限のあるユーザで実行するか,DIRECTORYオプションなどを使用して読み書き権限のあるディレクトリ・オブジェクトを出力先に指定してください。また,ほかのスキーマからインポートする場合は,IMP_FULL_DATABASE権限が必要です。impdpコマンドについては,ORACLEのマニュアルを参照してください。

(5) DBMSへの接続先情報の変更

ユーザまたはスキーマを変更した場合は,変更後のユーザまたはスキーマで接続できるユーザおよびパスワードに変更する必要があります。

変更方法については,「6.1.2 接続先DBMSの変更」を参照してください。