Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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6.2.2 データベースに取得する電文の実行履歴を設定する

電文の実行履歴を確認するには,電文の実行履歴としてデータベースに取得する情報を設定します。電文の実行履歴としてデータベースに取得する情報と設定方法を次に説明します。

<この項の構成>
(1) 電文データ以外の情報を取得する場合
(2) 電文データを含むすべての情報を取得する場合

(1) 電文データ以外の情報を取得する場合

(a) 取得する情報

電文データ(ユーザ電文)以外の情報をデータベースに取得します。電文データ以外の情報には,基本情報と基本情報以外の情報があります。取得する情報の詳細については,「10. コマンド」の「csmlshistory(電文の実行履歴情報の表示)」を参照してください。それぞれの情報を次に示します。

基本情報
  • EntryCount:エントリ番号
  • TimeStamp:実行履歴採取時刻
  • ClusterName:サービス部品を呼び出したHCSCサーバのクラスタ名
  • HistoryDirection:実行履歴採取方向
  • HCSCCommonID:メッセージ共通ID
  • ServiceRequestID:サービスリクエストID
  • RequestServiceName:サービスリクエスタからの入力サービス部品名
  • ServiceName:呼び出し先のサービス部品名
  • ErrorCode:エラー情報
  • Version:実行履歴情報コンテナのバージョン番号
  • Revision:実行履歴情報コンテナのリビジョン番号

基本情報以外の情報
  • HCSCServerName:受付HCSCサーバ名
  • ClientID:クライアント相関ID
  • JMSMessageID:JMSメッセージID
  • JMSCorrelationID:JMS相関識別子
  • RequestType:サービスリクエスタ種別
  • RequestProtocolKind:リクエストのプロトコル種別
  • ServiceKind:サービス部品の種別
  • AdapterName:サービスアダプタまたはビジネスプロセスのサービスID
  • ServiceProtocolKind:サービスアダプタの種類
  • ServiceOperationName:サービス部品のオペレーション名
  • ConnectProtocolKind:連携プロトコル種別
  • RequestUserTelegramType:ユーザ電文の種別
  • ResponseUserTelegramType:ユーザへの応答電文の種別
  • BPActivity:ビジネスプロセス用アクティビティ番号
  • BPProcessID:ビジネスプロセス用プロセス
  • BPRequestType:ビジネスプロセス用要求タイプ
  • ReplyToQueueName:応答用のキュー名
  • RouteHistory:経路履歴情報
(b) 設定方法

基本情報および基本情報以外の情報のどちら場合も,HCSCサーバランタイム定義ファイルに次のプロパティを指定して,実行履歴を取得します。

 
historyrecord=ON
 

データベースを使用する構成でHCSCサーバをセットアップしている場合にだけ,ONを指定できます。

各プロパティの詳細については,「9. 定義ファイル」の「HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。

(2) 電文データを含むすべての情報を取得する場合

(a) 取得する情報

すべての情報(基本情報,基本情報以外の情報,電文データ(ユーザ電文))をデータベースに取得します。「6.2.2(1)(a) 取得する情報」で示した情報のほかに,次の情報を取得します。

ユーザ電文は,長さを指定して必要な分だけデータベースに取得することもできます。取得する情報の詳細については,「10. コマンド」の「csmlshistory(電文の実行履歴情報の表示)」を参照してください。

(b) 設定方法

各プロパティの詳細については,「9. 定義ファイル」の「HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。