Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
リポジトリとは,開発環境と運用環境の間で共有する情報を格納するディレクトリのことをいいます。
運用環境で作成したシステム構成情報を開発環境で使用したり,開発環境で作成した定義情報を運用環境で使用したりします。
リポジトリで共有する情報をリポジトリ情報といい,次のものがあります。
リポジトリは,uCosminexus Service Platformをインストールすると,標準で次のディレクトリに設定されます。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CSC\repository |
リポジトリとして設定するディレクトリを変更することもできます。変更する場合は,HCSC-Manager定義ファイルで変更します。リポジトリとして設定するディレクトリの変更については,「2.4.1 カスタマイズする」を参照してください。
開発環境と運用環境で情報を共有するためには,媒体を経由して,リポジトリの情報をZIPファイル形式で媒体にエクスポート(保存)したり,そのZIPファイル形式で保存された情報をリポジトリにインポート(読み込み)したりします。リポジトリのインポートとエクスポートを次の図に示します。
図4-1 リポジトリのエクスポートとインポート
リポジトリの情報の保存については,「4.2 リポジトリのエクスポート」を,リポジトリの情報の展開については,「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。
リポジトリの更新を伴う操作中は,リポジトリがロックされた状態になり,操作できない場合があります。ロックには,排他ロック,および共有ロックがあり,ロックの種類によって,実行できる操作が異なります。
ロックの種類と対象になる操作を次の表に示します。
表4-1 ロックの種類と対象になる操作
ロックの種類 | 対象となる操作 | 説明 |
---|---|---|
排他ロック | 更新系コマンドでの操作 | 次のコマンドが対象となります。
|
開発環境の画面での操作 | 開発環境と運用環境でリポジトリを共有する場合,開発環境を起動していると,使用するリポジトリが同じで排他されるため,運用環境で画面またはコマンドでの操作ができません。開発環境の使用が終了してから操作してください。 | |
共有ロック | 参照系コマンドでの操作 | 次のコマンドが対象となります。
|
運用環境の画面での操作 | − |
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