Cosminexus システム運用ガイド
ここでは,EJBコンテナのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について,Session Bean,Entity Beanの場合,Message-driven Beanの場合,Timer Serviceを使用した場合,およびメソッドキャンセルが発生した場合に分けて説明します。
Session Bean,Entity Beanのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-19 Session Bean,Entity Beanでのトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル | |
---|---|---|---|---|
0x8401 | 1 | リモートホームインタフェースの場合 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後 | A |
0x8402 | 4 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8403 | 1 | ローカルホームインタフェースの場合 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後 | A |
0x8404 | 4 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8405 | 1 | リモートコンポーネントインタフェースの場合 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後 | A |
0x8406 | 4 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8407 | 1 | ローカルコンポーネントインタフェースの場合 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後 | A |
0x8408 | 4 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8409 | 2 | EJBコンテナがEJBのビジネスメソッドをコールバックする直前 | B | |
0x840A | 3 | EJBのビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 | B | |
0x8453 | 2 | EJBコンテナがEJBのホームメソッドをコールバックする直前 | B | |
0x8454 | 3 | EJBのホームメソッドのコールバックからリターンした直後 | B | |
0x8470 | 1 | リモートビジネスインタフェースの場合 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後 | A |
0x8471 | 4 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8472 | 1 | ローカルビジネスインタフェースの場合 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後 | A |
0x8473 | 4 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8474 | 1 | リモートビジネスインタフェースの場合 | EJBコンテナがStateful Session Beanのインスタンス作成リクエストを受信した直後 | A |
0x8475 | 1 | EJBコンテナがStateful Session Beanのインスタンス作成リクエストのレスポンスを送信する直前 | A | |
0x8476 | 1 | ローカルビジネスインタフェースの場合 | EJBコンテナがStateful Session Beanのインスタンス作成リクエストを受信した直後 | A |
0x8477 | 1 | EJBコンテナがStateful Session Beanのインスタンス作成リクエストのレスポンスを送信する直前 | A |
(凡例) A:標準 B:詳細
Session Bean,Entity Beanでのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-15 Session Bean,Entity Beanのトレース取得ポイント
Session Bean,Entity Beanで取得できるトレース情報を次の表に示します。
表A-20 Session Bean,Entity Beanで取得できるトレース情報
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8401 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − |
0x8403 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − | |
0x8405 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − | |
0x8407 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − | |
0x8470 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − | |
0x8472 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − | |
0x8474 | A | Bean名 | − | − | |
0x8475 | A | Bean名 | − | ※2 | |
0x8476 | A | Bean名 | − | − | |
0x8477 | A | Bean名 | − | ※2 | |
2 | 0x8409 | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − |
0x8453 | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 | − | |
3 | 0x840A | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 |
0x8454 | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 | |
4 | 0x8402 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 |
0x8404 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 | |
0x8406 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 | |
0x8408 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 | |
0x8471 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 | |
0x8473 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | ※2 |
(凡例) A:標準 B:詳細 −:該当なし
Message-driven Bean(EJB2.0)のトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-21 Message-driven Bean(EJB2.0)でのトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x8425 | 1 | EJBコンテナでのメッセージ処理の始まり | A |
0x8426 | 4 | EJBコンテナでのメッセージ処理の終わり | A |
0x8427 | 2 | EJBコンテナがMessage-driven BeanのonMessageメソッドをコールバックする直前 | B |
0x8428 | 3 | Message-driven BeanのonMessageメソッドのコールバックからリターンした直後 | B |
(凡例) A:標準 B:詳細
Message-driven Bean(EJB2.0)でのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-16 Message-driven Bean(EJB2.0)のトレース取得ポイント
Message-driven Bean(EJB2.0)で取得できるトレース情報を次の表に示します。
表A-22 Message-driven Bean(EJB2.0)で取得できるトレース情報
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8425 | A | Bean名 | − | − |
2 | 0x8427 | B | − | − | − |
3 | 0x8428 | B | − | − | ※2 |
4 | 0x8426 | A | Bean名 | − | ※2 |
(凡例) A:標準 B:詳細 −:該当なし
Message-driven Bean(EJB2.1)のトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-23 Message-driven Bean(EJB2.1)でのトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x842D | 1 | Message-driven BeanのbeforeDelivery()メソッドの呼び出し直後 | A |
0x842E | 2 | Message-driven BeanのbeforeDelivery()メソッドのリターン直前 | A |
0x842F | 3 | リソースアダプタからMessage-driven Beanのメッセージリスナのメソッドを呼び出した直後 | A |
0x8431 | 4 | EJBコンテナがMessage-driven Beanのメッセージリスナのメソッドをコールバックする直前 | A |
0x8432 | 5 | Message-driven Beanのメッセージリスナのメソッドのコールバックからリターンした直後 | A |
0x8430 | 6 | リソースアダプタから呼び出したMessage-driven Beanのメッセージリスナのメソッドのリターン直前 | A |
0x8433 | 7 | Message-driven BeanのafterDelivery()メソッドの呼び出し直後 | A |
0x8434 | 8 | Message-driven BeanのafterDelivery()メソッドのリターン直前 | A |
(凡例) A:標準
Message-driven Bean(EJB2.1)でのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-17 Message-driven Bean(EJB2.1)のトレース取得ポイント(optionA※の場合)
注※ Connector 1.5仕様に記述されるメッセージ配送オプションを示します。
図A-18 Message-driven Bean(EJB2.1)のトレース取得ポイント(optionB※の場合)
注※ Connector 1.5仕様に記述されるメッセージ配送オプションを示します。
Message-driven Bean(EJB2.1)で取得できるトレース情報を次の表に示します。
表A-24 Message-driven Bean(EJB2.1)で取得できるトレース情報
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x842D | A | Bean名 | − | − |
2 | 0x842E | A | Bean名 | − | ※2 |
3 | 0x842F | A | Bean名 | メソッド名 | − |
4 | 0x8431 | A | Bean名 | メソッド名 | − |
5 | 0x8432 | A | Bean名 | メソッド名 | ※2 |
6 | 0x8430 | A | Bean名 | メソッド名 | ※2 |
7 | 0x8433 | A | Bean名 | − | − |
8 | 0x8434 | A | Bean名 | − | ※2 |
(凡例) A:標準 −:該当なし
Timer Serviceのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-25 Timer Serviceでのトレース取得ポイントの詳細(createTimerの場合)
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x8460 | 1 | TimerService.createTimer(Date initialExpiration, long intervalDuration, Serializable info)処理開始 | A |
0x8462 | 1 | TimerService.createTimer(Date expiration, Serializable info) 処理開始 | A |
0x8464 | 1 | TimerService.createTimer(long initialDuration, long intervalDuration, Serializable info) 処理開始 | A |
0x8466 | 1 | 'TimerService.createTimer(long duration, Serializable info) 処理開始 | A |
0x8461 | 2 | TimerService.createTimer(Date initialExpiration, long intervalDuration, Serializable info)処理終了 | A |
0x8463 | 2 | TimerService.createTimer(Date expiration, Serializable info) 処理終了 | A |
0x8465 | 2 | 'TimerService.createTimer(long initialDuration, long intervalDuration, Serializable info) 処理終了 | A |
0x8467 | 2 | TimerService.createTimer(long duration, Serializable info) 処理終了 | A |
(凡例) A:標準
createTimerの場合のTimer Serviceでのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-19 Timer Serviceのトレース取得ポイント(createTimerの場合)
createTimerの場合のTimer Serviceで取得できるトレース情報を次の表に示します。
表A-26 Timer Serviceで取得できるトレース情報(createTimerの場合)
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8460 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | 引数情報 |
1 | 0x8462 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | 引数情報 |
1 | 0x8464 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | 引数情報 |
1 | 0x8466 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | 引数情報 |
2 | 0x8461 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
2 | 0x8463 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
2 | 0x8465 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
2 | 0x8467 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
(凡例) A:標準 −:該当なし
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-27 Timer Serviceでのトレース取得ポイントの詳細(cancelの場合)
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x8468 | 1 | javax.ejb.Timer.cancel()処理開始 | A |
0x8469 | 2 | javax.ejb.Timer.cancel()処理終了 | A |
(凡例) A:標準
cancelの場合のTimer Serviceでのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-20 Timer Serviceのトレース取得ポイント(cancelの場合)
cancelの場合のTimer Serviceで取得できるトレース情報を次の表に示します。
表A-28 Timer Serviceで取得できるトレース情報(cancelの場合)
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8468 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | − |
2 | 0x8469 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
(凡例) A:標準 −:該当なし
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-29 Timer Serviceでのトレース取得ポイントの詳細(コールバックの場合)
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x846C | 1 | スレッドがコールバック処理開始 | B |
0x846A | 2 | Enterprise Beanのタイムアウトコールバックメソッドをコールバック開始 | A |
0x846B | 3 | Enterprise Beanのタイムアウトコールバックメソッドをコールバック終了 | A |
0x846D | 4 | スレッドがコールバック処理終了 | B |
(凡例) A:標準 B:詳細
コールバックの場合のTimer Serviceでのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-21 Timer Serviceのトレース取得ポイント(コールバックの場合)
コールバックの場合のTimer Serviceで取得できるトレース情報を次の表に示します。
なお,ルートアプリケーション情報には,タイムアウトメソッドのコールバック時に取得する情報が出力されます。また,クライアントアプリケーション情報には「0」が出力されます。
表A-30 Timer Serviceで取得できるトレース情報(コールバックの場合)
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x846C | B | コールバック対象Beanのクラス名 | − | − |
2 | 0x846A | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | − |
3 | 0x846B | B | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
4 | 0x846D | A | コールバック対象Beanのクラス名 | − | ※2 |
(凡例) A:標準 B:詳細 −:該当なし
メソッドキャンセルが発生した場合のトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表A-31 メソッドキャンセルが発生した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x8490 | 1 | メソッドキャンセル処理開始 | A |
0x8C41 | 2 | 障害調査用SQL出力 | A |
0x8491 | 3 | メソッドキャンセル処理完了 | A |
(凡例) A:標準
メソッドキャンセルが発生した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-22 メソッドキャンセルが発生した場合のトレース取得ポイント
メソッドキャンセルが発生した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表A-32 メソッドキャンセルが発生した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8490 | A | メソッドキャンセル対象のアプリケーションのルートアプリケーション情報 | − | − |
2 | 0x8C41 | A | トランザクションタイムアウト,J2EEアプリケーション強制停止,またはメソッドキャンセルされたコネクションのルートアプリケーション情報 | − | SQL文 |
3 | 0x8491 | A | − | − | 入り口時刻 |
(凡例) A:標準 −:該当なし
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