Cosminexus システム運用ガイド

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付録A.6 Webコンテナのトレース取得ポイント(セッションフェイルオーバ機能のトレース)

ここでは,セッションフェイルオーバ機能を使用した場合のWebコンテナのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。

トレース取得ポイントPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表A-17 Webコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(セッションフェイルオーバ機能)

イベントID 図中の番号※1 トレース取得ポイント レベル
0x8203 1 リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B
0x8E01 2 スタブでのリクエスト送信処理の始まり A
0x8E05 3 サーバ側のリクエスト受信処理 A
0x8405 4 EJBコンテナがリクエストを受信した直後 A
0x8406 5 EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 A
0x8E06 6 サーバ側のレスポンス送信処理 A
0x8E02 7 スタブでのレスポンス受信処理の終わり A
0x8218※2 8 セッションフェイルオーバ機能のデシリアライズ開始直前 A
0x8318※2 9 セッションフェイルオーバ機能のデシリアライズ終了直後 A
0x8203 10 リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B
0x8202 11 サーブレット/JSP呼び出し直前 A/B
0x8207 11 静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet) B
0x8302 12 サーブレット/JSP処理完了直後 A
0x8307 12 静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet) B
0x8303 13 リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタの処理が完了した場合)
B
0x8217※2 14 セッションフェイルオーバ機能のシリアライズ開始直前 A
0x8317※2 15 セッションフェイルオーバ機能のシリアライズ終了直後 A
0x8E01 16 スタブでのリクエスト送信処理の始まり A
0x8E05 17 サーバ側のリクエスト受信処理 A
0x8405 18 EJBコンテナがリクエストを受信した直後 A
0x8406 19 EJBコンテナがレスポンスを送信する直前 A
0x8E06 20 サーバ側のレスポンス送信処理 A
0x8E02 21 スタブでのレスポンス受信処理の終わり A
0x8203 22 リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B

(凡例)  A:標準  B:詳細  A/B:標準と詳細で異なる情報を取得  −:該当なし

注※1
図A-14中の番号と対応しています。

注※2
次の条件をすべて満たす場合に出力されます。
・直列化可能クラスのオブジェクトの引き継ぎが有効である。
・直列化対象のセッション情報が存在する。

セッションフェイルオーバ機能でのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図A-14 Webコンテナでのトレース取得ポイント(セッションフェイルオーバ機能)

[図データ]

取得できるトレース情報

セッションフェイルオーバ機能で取得できるトレース情報を次の表に示します。

表A-18 Webコンテナで取得できるトレース情報(セッションフェイルオーバ機能)

図中の番号※1 イベントID レベル 取得できる情報
インタフェース名 オペレーション名 オプション
1 0x8203 B クラス名 コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
2 0x8E01 A インタフェース名 オペレーション名
3 0x8E05 A
4 0x8405 A Bean名 メソッド名,引数の数
5 0x8406 A Bean名 メソッド名,引数の数 ※3
6 0x8E06 A
7 0x8E02 A インタフェース名※2 オペレーション名※2 ※5
8 0x8218※2 A リクエストURL デシリアライズ前のグローバルセッション情報のサイズ(バイト) グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID
9 0x8318※2 A リクエストURL デシリアライズ前のグローバルセッション情報のサイズ(バイト) ※4
10 0x8203 B クラス名 コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
11 0x8202 A/B クラス名(JSP呼び出しの場合はJSP名)

レベルがAの場合
何も表示されない

レベルがBの場合
コンテキストルート名

レベルがAの場合
何も表示されない

レベルがBの場合
<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
11 0x8207 B クラス名 コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
12 0x8302 A クラス名またはJSP名 ※3
12 0x8307 B コンテキストルート名 ※3
13 0x8303 B クラス名 コンテキストルート名 ※3
14 0x8217※2 A リクエストURL なし <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
15 0x8317※2 A リクエストURL シリアライズ後のグローバルセッション情報のサイズ(バイト)※6 ※4
16 0x8E01 A インタフェース名 オペレーション名
17 0x8E05 A
18 0x8405 A Bean名 メソッド名,引数の数
19 0x8406 A Bean名 メソッド名,引数の数 ※4
20 0x8E06 A
21 0x8E02 A インタフェース名※2 オペレーション名※2 ※5
22 0x8303 B クラス名 コンテキストルート名 ※3

(凡例)  A:標準  B:詳細  A/B:標準と詳細で異なる情報を取得  −:該当なし

注※1
図A-14中の番号と対応しています。

注※2
次の条件をすべて満たす場合に出力されます。
・直列化可能クラスのオブジェクトの引き継ぎが有効である。
・直列化対象のセッション情報が存在する。

注※3
正常に処理された場合,入り口時刻,セッション文字数:セッションIDが表示されます。
例外が発生した場合,入り口時刻と例外名,セッション文字数:セッションIDが表示されます。

注※4
正常に処理された場合,入り口時刻が表示されます。
例外が発生した場合,入り口時刻および例外が表示されます。

注※5
例外が発生した場合,インタフェース名およびオペレーション名は表示されません。また,オプションには発生した例外が表示されます。

注※6
例外が発生した場合,0が表示されます。