ここでは，JNDIのトレース取得ポイントと，取得できるトレース情報について説明します。

●トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID，トレース取得ポイント，およびPRFトレース取得レベルについて，次の表に示します。

表A-33　JNDIでのトレース取得ポイントの詳細

イベントID	図中の番号※	トレース取得ポイント			レベル
0x8603	1	JNDI内部の名前空間，またはCORBAネーミングサービスの検索時	javax.naming.Context.lookup	呼び出し直後	A
0x8604	2			リターン直前	A
0x8605	1		javax.naming.Context.list	呼び出し直後	B
0x8606	2			リターン直前	B
0x8607	1		javax.naming.Context.listBindings	呼び出し直後	B
0x8608	2			リターン直前	B
0x8609	1	javax.ejb.EJBLocalHomeが保存されている名前空間の検索時	javax.naming.Context.lookup	呼び出し直後	A
0x860A	2			リターン直前	A
0x860B	1		javax.naming.Context.list	呼び出し直後	B
0x860C	2			リターン直前	B
0x860D	1		javax.naming.Context.listBindings	呼び出し直後	B
0x860E	2			リターン直前	B
0x860F	1	java: 名前空間検索時	javax.naming.Context.lookup	呼び出し直後	A
0x8610	2			リターン直前	A
0x8611	1		javax.naming.Context.list	呼び出し直後	B
0x8612	2			リターン直前	B
0x8613	1		javax.naming.Context.listBindings	呼び出し直後	B
0x8614	2			リターン直前	B
0x8615	1	ラウンドロビン検索機能利用時	javax.naming.Context.lookup	呼び出し直後	A
0x8616	2			リターン直前	A
0x8617	1	CORBAネーミングサービス切り替え機能利用時	javax.naming.Context.lookup	呼び出し直後	A
0x8618	2			リターン直前	A
0x8619	1		javax.naming.Context.list	呼び出し直後	B
0x861A	2			リターン直前	B
0x861B	1		javax.naming.Context.listBindings	呼び出し直後	B
0x861C	2			リターン直前	B

（凡例）　　A：標準　　B：詳細

注※

図A-23中の番号と対応しています。

JNDIでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図A-23　JNDIのトレース取得ポイント

●取得できるトレース情報

JNDIで取得できるトレース情報を次の表に示します。

表A-34　JNDIで取得できるトレース情報

図中の番号※1	イベントID	レベル	取得できる情報
			インタフェース名	オペレーション名	オプション
1	0x8603	A	−	指定された名前	−
	0x8609	A
	0x860F	A
	0x8615	A
	0x8617	A
	0x8605	B
	0x860B	B
	0x8611	B
	0x8619	B
	0x8607	B
	0x860D	B
	0x8613	B
	0x861B	B
2	0x8604	A	−		※2
	0x860A	A
	0x8610	A
	0x8616	A
	0x8618	A
	0x8606	B
	0x860C	B
	0x8612	B
	0x861A	B
	0x8608	B
	0x860E	B
	0x8614	B
	0x861C	B

（凡例）　　A：標準　　B：詳細　　−：該当なし

注※1

図A-23中の番号と対応しています。

注※2

正常に処理された場合，入り口時刻が表示されます。

例外が発生した場合，「入り口時刻：例外名：メッセージ」の形式で情報が表示されます。

参考

JNDIでのトレース情報では，次に示す場合，キー情報である「ルートアプリケーション情報」および「クライアントアプリケーション情報」には，0が表示されます。

• クライアントからのlookupメソッドを呼び出す場合
• サーバが開始処理中または停止処理中の場合