Cosminexus システム運用ガイド
ここでは,Webコンテナのトレースのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。なお,Webコンテナでは,リクエスト処理のトレースとセッショントレースが出力されます。ここでは,セッショントレース,およびグローバルセッションについてのトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。
セッショントレースに関連するトレースの,イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。なお,「0x8203」,「0x8202」,「0x8207」,「0x8206」および「0x8300」では,グローバルセッションについての情報も出力されます。
表A-11 Webコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(セッショントレース)
イベントID | 図中の番号※1 | トレース取得ポイント | レベル※2 |
---|---|---|---|
0x8200 | 1 | リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了時(Webサーバ経由の場合) | A |
0x8202 | 4,9 | サーブレット/JSP呼び出し | A |
0x8203 | 2,3 | リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8206 | 7 | RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し | B |
0x8207 | 4,9 | 静的コンテンツ呼び出し(DefaultServlet) | B |
0x8208 | 5 | セッション生成後 | B |
0x8209 | 6 | セッション破棄後 | B |
0x8210 | 17 | セッションタイムアウト後 | B |
0x8211 | 1 | リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了(インプロセスHTTPサーバ経由の場合) | A |
0x8214 | 8 | フォワード時に実行されるフィルタの呼び出し (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8215 | 8 | インクルード時に実行されるフィルタの呼び出し (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8216 | 2 | エラーページに転送される際に実行されるフィルタの呼び出し (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8300 | 16 | リクエスト処理完了(Webサーバ経由の場合) | A |
0x8302 | 10,13 | サーブレット/JSP処理完了 | A |
0x8303 | 14,15 | リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで""REQUEST""を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8306 | 12 | RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了 | B |
0x8307 | 10,13 | 静的コンテンツ処理完了(DefaultServlet) | B |
0x8311 | 16 | リクエスト処理完了(インプロセスHTTPサーバ経由の場合) | A |
0x8314 | 11 | フォワード時に実行されるフィルタの処理完了 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8315 | 11 | インクルード時に実行されるフィルタの処理完了 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8316 | 15 | エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
(凡例) A:標準 B:詳細
Webコンテナでのセッショントレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。
図A-11 Webコンテナのトレース取得ポイント(セッショントレース)
それぞれのポイントで取得できるセッションIDについて説明します。
セッショントレースについて,Webコンテナで取得できるトレース情報を次の表に示します。なお,イベントIDが「0x8202」,「0x8203」,「0x8206」,「0x8207」,「0x8214」,「0x8215」,「0x8300」および「0x8311」のトレース取得ポイントでは,グローバルセッションについての情報も出力されます。
表A-12 Webコンテナで取得できるトレース情報(セッショントレース)
図中の番号※1 | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8200 | A | HTTPメソッド | URI | <セッションID文字数:セッションID:取得方法>※2 |
4,9 | 0x8202 | A | クラス名(JSP呼び出し時はJSPファイル名) | コンテキストルート名※2 | <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>※2 |
2,3 | 0x8203 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID> |
7 | 0x8206 | B | クラス名 | ディスパッチのタイプ コンテキストルート名 |
<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID> |
4,9 | 0x8207 | B | − | コンテキストルート名 | <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID> |
5 | 0x8208 | B | コンテキストルート名 | セッション有効期間 | <セッションID文字数:セッションID> |
6 | 0x8209 | B | コンテキストルート名 | セッション生成時刻 | <セッションID文字数:セッションID> |
17 | 0x8210 | B | コンテキストルート名 | セッション有効期間:セッション生成時刻 | <セッションID文字数:セッションID> |
1 | 0x8211 | A | HTTPメソッド | URI | <セッションID文字数:セッションID:取得方法>※2 |
8 | 0x8214 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID> |
8 | 0x8215 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID> |
2 | 0x8216 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID> |
16 | 0x8300 | A | HTTPメソッド | URI | ※3 |
10,13 | 0x8302 | A | クラス名(JSP呼び出し時はJSPファイル名) | コンテキストルート名※2 | ※4 |
14,15 | 0x8303 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | ※5 |
12 | 0x8306 | B | クラス名 | ディスパッチのタイプ コンテキストルート名 |
※5 |
10,13 | 0x8307 | B | − | コンテキストルート名 | ※5 |
16 | 0x8311 | A | HTTPメソッド | URI | ※6 |
11 | 0x8314 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | ※5 |
11 | 0x8315 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | ※5 |
15 | 0x8316 | B | クラス名 | コンテキストルート名 | ※5 |
(凡例) A:標準 B:詳細 −:該当なし
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2007, Hitachi, Ltd.