Cosminexus システム運用ガイド

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付録A.3 Webコンテナのトレース取得ポイント(リクエスト処理のトレース)

ここでは,Webコンテナのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。なお,Webコンテナでは,リクエスト処理のトレースとセッショントレースが出力されます。ここでは,リクエスト処理のトレースについて説明します。また,インプロセスHTTPサーバを使用したときのトレースポイントと取得できるトレース情報についても説明します。

トレース取得ポイントPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表A-7 Webコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(リクエスト処理のトレース)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x8200 1 リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了 Webサーバ経由の場合 A
0x8201 簡易Webサーバ経由の場合 A
0x8202 3 サーブレット/JSPの呼び出し A
0x8203 2 フィルタ呼び出し B
0x8206 4 RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し B
0x8207 3 静的コンテンツの呼び出し B
0x8300 8 リクエスト処理完了 Webサーバ経由の場合 A
0x8301 簡易Webサーバ経由の場合 A
0x8302 6 サーブレット/JSPの処理完了 A
0x8303 7 フィルタ処理完了 B
0x8306 5 RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了 B
0x8307 6 静的コンテンツの処理完了 B

(凡例)  A:標準  B:詳細

注※
図A-9中の番号と対応しています。

Webコンテナでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図A-9 Webコンテナのトレース取得ポイント(リクエスト処理のトレース)

[図データ]

取得できるトレース情報

Webコンテナで取得できるトレース情報を次の表に示します。

表A-8 Webコンテナで取得できるトレース情報(リクエスト処理のトレース)

図中の番号※1 イベントID レベル 取得できる情報
インタフェース名 オペレーション名 オプション
1 0x8200 A HTTPメソッド URI
0x8201 A HTTPメソッド URI
2 0x8203 B クラス名
3 0x8202 A クラス名またはJSP名
0x8207 B
4 0x8206 B クラス名 ディスパッチのタイプ
5 0x8306 B クラス名 ディスパッチのタイプ ※2
6 0x8302 A クラス名またはJSP名 ※2
0x8307 B ※2
7 0x8303 B クラス名 ※2
8 0x8300 A HTTPメソッド URI ※3
0x8301 A HTTPメソッド URI ※3

(凡例)  A:標準  B:詳細  −:該当なし

注※1
図A-9中の番号と対応しています。

注※2
正常に処理された場合,入り口時刻が表示されます。
例外が発生した場合,入り口時刻と例外名が表示されます。

注※3
正常に処理された場合,入り口時刻およびステータスコードが表示されます。
なお,Webサーバ経由の場合(イベントIDが0x8300の場合),レスポンス送信時にリダイレクタとの接続が切れていた場合も,入り口時刻ステータスコードが表示されます。
例外が発生した場合,入り口時刻,ステータスコード,および例外名が表示されます。

参考
SOAPクライアント以外のリクエストを受信した場合,トレース情報のキー情報である「クライアントアプリケーション情報」には,常に0が表示されます。SOAPクライアントのリクエストを受信した場合だけ,「クライアントアプリケーション情報」が出力されます。
トレース取得ポイントPRFトレース取得レベル(インプロセスHTTPサーバを使用した場合)

インプロセスHTTPサーバを使用した場合のイベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表A-9 インプロセスHTTPサーバでのトレース取得ポイントの詳細

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x8202 5 サーブレット/JSP呼び出し A
0x8203 4 フィルタ呼び出し B
0x8206 6 RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し B
0x8207 5 静的コンテンツの呼び出し B
0x8211 3 リクエスト取得時,リクエストヘッダ解析完了時 A
0x8212 1 Webクライアントからのデータ読み込み開始時 B
0x8213 8 Webクライアントへのデータ書き込み開始時 B
0x8302 10 サーブレット/JSP処理完了 A
0x8303 11 フィルタ処理完了 B
0x8306 7 RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了 B
0x8307 10 静的コンテンツの処理完了 B
0x8311 12 リクエスト処理完了時 A
0x8312 2 Webクライアントからのデータ読み込み完了時 B
0x8313 9 Webクライアントへのデータ書き込み完了時 B

(凡例)  A:標準  B:詳細

注※
図A-10中の番号と対応しています。

インプロセスHTTPサーバを使用した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。

図A-10 インプロセスHTTPサーバのトレース取得ポイント

[図データ]

なお,1および2のポイントはリクエスト情報をクライアントから複数回受信することがあるため,トレース情報も複数回出力されることがあります。

8および9のポイントはレスポンス情報が複数回クライアントに送信されることがあるため,トレース情報も複数回出力されることがあります。

フィルタからリクエストボディ情報の要求や,レスポンスの送信を行なった場合も,1および2または8および9のトレースは出力されます。

取得できるトレース情報

インプロセスHTTPサーバで取得できるトレース情報を次の表に示します。

表A-10 インプロセスHTTPサーバで取得できるトレース情報(リクエスト処理のトレース)

図中の番号※1 イベントID レベル 取得できる情報
インタフェース名 オペレーション名 オプション
1 0x8212 B 要求サイズ
2 0x8312 B 読み込んだサイズ ※2
3 0x8211 A HTTPメソッド URI
4 0x8203 B クラス名 コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
5 0x8202 A クラス名またはJSPファイル名
0x8207 B ※2
6 0x8206 B クラス名 ディスパッチのタイプ
コンテキストルート名
<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
7 0x8306 B クラス名 ディスパッチのタイプ
コンテキストルート名
※3
8 0x8213 B 書き込みサイズ
9 0x8313 B 書き込んだサイズ ※2
10 0x8302 A クラス名またはJSPファイル名 ※3
0x8307 B ※2
11 0x8303 B クラス名 コンテキストルート名 ※3
12 0x8311 A HTTPメソッド URI 入り口時刻ステータスコード

(凡例)  A:標準  B:詳細  −:該当なし

注※1
図A-10中の番号と対応しています。

注※2
正常に処理された場合,入り口時刻が表示されます。
例外が発生した場合,入り口時刻および例外が表示されます。

注※3
正常に処理された場合,入り口時刻とセッションID文字数:セッションIDが表示されます。
例外が発生した場合,入り口時刻と例外名に加えて,セッションID文字数:セッションIDが表示されます。