Cosminexus システム構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.1.1 インストールと初期設定の流れ

インストールと初期設定の流れを次の図に示します。

図2-1 インストールと初期設定の流れ

[図データ]

参考
Application Serverの場合,構築済みの環境を1台のマシンに複数共存でき,それらを切り替えて使用できます。詳細については,「2.9 複数の構築済み実行環境を切り替えるための設定(UNIXの場合)」を参照してください。

図中の1.〜6.について説明します。

  1. Cosminexusの製品をインストールします。
    Cosminexusの製品には次の4種類があります。構築する環境に応じて製品をインストールしてください。
    • Application Server
    • uCosminexus Client
    • Web Redirector
    • uCosminexus Operator
    インストール後,必要に応じて次の内容を設定してください。
    Component Container管理者の設定
    UNIXでシステムを構築および運用する場合は,構成ソフトウェアであるCosminexus Component Containerのインストール後に,Component Container管理者を設定できます。Component Container管理者を設定すると,スーパーユーザ以外でもサーバの起動・停止などの操作が実施できるようになります。Component Container管理者の設定については,「2.1.3 Component Container管理者の設定」を参照してください。
    C++ライブラリのバージョン設定
    Linuxの場合,プロセス内で使用するC++ライブラリのバージョンを指定します。C++ライブラリのバージョン設定については,「2.2.3 C++ライブラリのバージョン指定(Linuxの場合)」を参照してください。
  2. 環境変数を設定します。
    インストールした製品の種類,使用する機能に応じて,必要な環境変数を設定します。環境変数の設定については,「2.3 環境変数の設定」を参照してください。
  3. リソースおよびメモリ所要量を見積もって設定します。
    リソースおよびメモリ所要量の見積もりと設定をします。リソースの見積もりと設定については,「2.4 リソースの見積もりと設定」を参照してください。また,メモリ所要量については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」の仮想メモリの使用量の見積もり,およびCosminexus DABroker Libraryのメモリ所要量に関する説明を参照してください。
  4. 必要に応じて,Cosminexus DABroker Libraryの設定をします。
    Cosminexus DABroker Libraryを使用してデータベースに接続する場合は,Cosminexus DABroker Libraryのセットアップ,環境設定ユティリティまたはCosminexus DABroker Library動作環境定義ファイルでの動作環境の設定などが必要です。なお,OSによって設定方法が異なります。Cosminexus DABroker Libraryの設定については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。
  5. 必要に応じて,データベースの設定をします。
    データベースとして,HiRDB,Oracle,またはXDM/RD E2を使用する場合,環境変数や権限の設定などが必要です。データベースの設定については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。
  6. 必要に応じて,Server Plug-inの設定をします。
    Server Plug-inを使用してリソースやJ2EEアプリケーションを設定する場合には,Server Plug-inのEclipseへの組み込みやServer Plug-inの環境設定などが必要です。Server Plug-inの設定については,「2.5 Server Plug-inの設定」を参照してください。

なお,このマニュアルでは,Cosminexusの製品とその構成ソフトウェアに関連した初期設定だけを説明しています。LDAPディレクトリサーバ,EISなど,ほかの製品を使用している場合は,必要に応じてそれぞれの製品のマニュアルを参照して環境を設定してください。

各製品のインストール後のディレクトリ構成については,「2.6 インストール後のディレクトリ構成」を参照してください。Cosminexusの作業ディレクトリについては,「2.7 J2EEサーバの作業ディレクトリ」または「2.8 バッチサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。