Cosminexus システム構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.2.3 C++ライブラリのバージョン指定(Linuxの場合)

Linuxの場合,プロセス内で使用するC++ライブラリのバージョンを指定します。使用できるC++ライブラリのバージョンは,使用するLinuxのバージョンによって異なります。

libstdc++ライブラリのバージョンは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,cpp.library.versionパラメタで指定します。

x64ネイティブ版以外を使用する場合,デフォルトでは,libstdc++.so.5を使用する設定になっているため,Red Hat Enterprise Linux 4の場合で,libstdc++.so.6を使用するときは,cpp.library.versionキーの設定を次のように変更する必要があります。

libstdc++.so.6を使用する場合の設定
cpp.library.version=6

なお,簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

注意事項
  • Red Hat Enterprise Linux 3の場合,使用できるバージョンは,libstdc++.so.5だけです。このため,Red Hat Enterprise Linux 3の場合にcpp.library.versionキーに「6」を指定すると,J2EEサーバまたはバッチサーバ起動時にエラーが発生します。なお,EJBクライアントアプリケーション開始時には,PRFの初期化に失敗しますが,例外終了しません。
  • cpp.library.versionキーに「5」または「6」以外の数字を指定した場合は,メッセージKDJE40056-Eが出力されます。
    参考
    Cosminexusでは,次に示すプロセス内でC++ライブラリをロードします。
    • cjstartsvプロセス(J2EEサーバまたはバッチサーバの起動)
    • cjclstartapプロセス(EJBクライアントアプリケーションの開始)
    • cjstartwebプロセス(Webコンテナサーバの起動)