Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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付録J.3 データベース接続のための設定

ここでは,Cosminexus DABroker Libraryを使用してデータベースに接続するために必要な設定について説明します。

<この項の構成>
(1) Oracleアクセスライブラリの再作成
(2) HiRDBの言語モードの設定
(3) Cosminexus DABroker LibraryおよびJDBCでの言語モードの設定

(1) Oracleアクセスライブラリの再作成

Cosminexus DABroker Libraryでは,OracleにアクセスするためのライブラリとしてOracleアクセスライブラリを提供しています。Oracleアクセスライブラリは,OracleのOCIプログラムです。OCIプログラムは,Oracleのインストール状況によって,その作成方法(make方法)が異なる場合があります。Oracleのインストールの状況によっては,Cosminexus DABroker Libraryが提供しているOracleアクセスライブラリではOracleにアクセスできないため,ユーザの環境に合わせたOracleアクセスライブラリの再作成が必要になります。再作成の方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のOracleアクセスライブラリの再作成に関する説明を参照してください。

(2) HiRDBの言語モードの設定

データベースとしてHiRDBを使用する場合は,言語モードを設定してください。Cosminexus DABroker Libraryの言語モードとHiRDBの言語モードの対応を次の表に示します。なお,Cosminexus DABroker Libraryの言語モードとは,Cosminexus DABroker Library動作環境定義ファイルのDAB_LANG(LANG環境変数)のことです。

表J-1 Cosminexus DABroker Libraryの言語モードとHiRDBの言語モードの対応

Cosminexus DABroker Libraryの言語モード HiRDBの言語モード
OS 言語モード DAB_LANGの指定値 SJIS EUC日本語 ASCII UTF-8
AIX SJIS Ja_JP
Ja_JP.IBM-932
Ja_JP.IBM-943
EUC ja_JP
ja_JP.IBM-eucJP
ASCII C
UTF-8 UTF-8
HP-UX SJIS ja_JP.SJIS
EUC ja_JP.EUC
ja_JP.UJIS
ja_JP.eucJP
ASCII C
UTF-8 UTF-8
Linux EUC ja_JP
ja_JP.ujis
japanese
japanese.euc
ja_JP.eucjp
Ja_JP
ASCII C
UTF-8 UTF-8
Solaris SJIS ja_JP.PCK
EUC ja
japanese
ASCII C
UTF-8 UTF-8

(凡例) ○:使用できる。 −:使用できない。

注※ DAB_LANGの標準値を示します。


(3) Cosminexus DABroker LibraryおよびJDBCでの言語モードの設定

ENCODELANG,またはsetEncodLangに指定する言語モードは,Cosminexus DABroker Libraryの言語モードと合わせる必要があります。ENCODELANG,またはsetEncodLangの指定方法について次に説明します。

OSの言語モードとCosminexus DABroker Libraryの言語モードが同じ場合
ENCODELANG,またはsetEncodLangの指定は必要ありません。

OSの言語モードとCosminexus DABroker Libraryの言語モードが異なる場合
ENCODELANG,またはsetEncodLangに,Cosminexus DABroker Libraryの言語モードと同等の値を指定する必要があります。

注意事項
  • Cosminexus DABroker Libraryの言語モードと,データベースの言語モードは必ず合わせてください。
  • データベースの言語モードをCosminexus DABroker Libraryがサポートしていない場合,Cosminexus DABroker Libraryの言語モードにはASCIIモードを設定し,ENCODELANGまたはsetEncodLangにデータベースの言語モードを指定してください。