JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)

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付録B.1 同じ記述で動作が異なる場合

<この項の構成>
(1) ファイル名の末尾のピリオド(.)の扱いについて
(2) Message/TextOpen/TextFileReplaceコマンドのファイル名規則
(3) Renameコマンド
(4) Messageコマンド
(5) Beepコマンド
(6) 配列変数について
(7) For...End Forステートメント
(8) SplitPathコマンド
(9) MakePathコマンド
(10) 同時に使用できるファイルの個数について

(1) ファイル名の末尾のピリオド(.)の扱いについて

ファイル名の末尾がピリオドの場合,Windows版では拡張子なしのファイルとして扱っていましたが,UNIX版では,ファイル名の末尾のピリオドをそのまま扱います。Windows版と同様の実行結果を期待する場合,末尾のピリオドを削除してください。

(2) Message/TextOpen/TextFileReplaceコマンドのファイル名規則

指定されたファイル名の拡張子が省略された場合,Windows版では自動的に拡張子(.TXT)を付加していましたが,UNIX版では拡張子の付加は行いません。Windows版と同様の実行結果を期待する場合,ファイル名に拡張子(.TXT)を付加してください。

(3) Renameコマンド

Method引数にFreeExtを指定したとき,すでに.000〜.999の拡張子のファイルがすべて存在している場合,Windows版では同じ内容のファイルが存在していると,Renameコマンドは正常終了しますが,UNIX版では無条件にエラーになります(ファイル内容のチェックは行いません)。RenameコマンドでMethod引数にFreeExtを指定して実行するときは,拡張子.000〜.999のファイルがすべて使用されていない状態で実行してください。

(4) Messageコマンド

UNIX版では,xPos/yPos引数は指定できません。指定されていた場合,無視されます。

(5) Beepコマンド

Windows版のBeepコマンドで指定したFrequecy,Timeの値は無視されます(単発音になります)。ビープ音を鳴らし続けたい場合,Beepコマンドを複数回実行してください。

(6) 配列変数について

最大要素数が以下のように異なります。

  一つの配列変数 一つのスクリプトファイル
Windows版 65,536個 131,072個
UNIX版(Linux) 256個 512個

(7) For...End Forステートメント

指定したファイル名のディレクトリが存在しない場合,エラーにならないで次のステートメント/コマンドが実行されます。

(8) SplitPathコマンド

DrvNameBuff引数は無視されます。

(9) MakePathコマンド

DrvName引数は無視されます。

(10) 同時に使用できるファイルの個数について

UNIX版では同時に使用できるファイル数は256個に制限されます。この制限にはスクリプト実行制御プログラムが使用するファイルも含まれます。

同時に複数スクリプトを実行する場合は使用しているファイルが256個を超えないようにしてください。なお,一つのスクリプトファイルを実行した場合に同時使用するファイル数は以下のような値になります。

一つのスクリプトで同時に使用するファイル数:
TextOpenコマンドで同時にオープンするファイル数 + 6

※ この値はスクリプト実行制御プログラムが同時に使用するファイルの最大数です。