JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)

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2.2.2 環境変数の設定

<この項の構成>
(1) 環境変数LANGの設定
(2) 環境変数PATHの設定
(3) 環境変数LIBPATHの設定
(4) 環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定

(1) 環境変数LANGの設定

環境変数LANGで使用する言語を決定します。JP1/Scriptで設定できる環境変数LANGを表2-2に示します。

表2-2 JP1/Scriptで設定できる環境変数LANG

OS 言語の種類 環境変数LANGの設定値
AIX 日本語(Shift-JISコード) Ja_JP.IBM-943,Ja_JP
日本語(EUCコード) ja_JP
英語(日本語なし) C
HP-UX 日本語(Shift-JISコード) ja_JP.SJIS
日本語(EUCコード) ja_JP.eucJP
英語(日本語なし) C
Solaris 日本語(Shift-JISコード) ja_JP.PCK
日本語(EUCコード) ja, japanese
英語(日本語なし) C
Linux 日本語(EUCコード) ja_JP.eucJP,ja_JP.EUC
日本語(UTF-8)※1 ja_JP.UTF-8
英語(日本語なし) C

注※1 BOM付きファイルの扱いについて
BOM(Byte Order Mark)は,データのバイトの並び順序を表すコードで,UTF-8で記述されたテキストファイルの先頭に付加されている場合があります。JP1/Scriptのファイル・ディレクトリ操作コマンドのうちファイルの内容を編集するコマンドはBOMを無視し以下の動きになります。
  • TextReadコマンドは読み込んだ行にBOMが付いている場合は無視し,BOM以降のデータを読み込みます。
  • TextWriteコマンドはBOMを付加して出力することはできません。また,BOM付きのファイルの先頭行を上書きする場合はBOMを上書きします。
  • TexeFileReplaceコマンドは変換前文字列,および変換後文字列にBOMを指定できません。
その他,以下のファイル・ディレクトリ操作コマンドはファイルの内容に依存しないためBOMを文字データとみなして処理します。
TextSeek,GetTextposition,Rename,SetFileTime,GetFileTime,GetFileSize,SplitFile,CatFilse,SetStanderdFile,ResetStandardFile,およびCopyコマンド

(2) 環境変数PATHの設定

JP1/Scriptを使用する場合は,Bシェルファイル,またはCシェルファイルに,環境変数PATHでJP1/Scriptの設定されているディレクトリのパスを追加します。

環境変数PATHを追加しないでJP1/Scriptを実行する場合は,JP1/Scriptの実行ファイルを完全名形式(/opt/jp1script/bin/sptxe)で指定してください。

PATH環境変数の設定例を次に示します。

Bシェル(Kシェル)の場合
 
PATH=${PATH}:/opt/jp1script/bin
export  PATH
 

Cシェルの場合
 
setenv  PATH  ${PATH}:/opt/jp1script/bin

(3) 環境変数LIBPATHの設定

Bシェルファイル,またはCシェルファイルに,環境変数LIBPATHでJP1/Scriptのライブラリが設定されているディレクトリのパスを追加します。

環境変数LIBPATHの設定例を次に示します。

Bシェル(Kシェル)の場合
 
LIBPATH=${LIBPATH}:/opt/jp1script/lib
export  LIBPATH
 

Cシェルの場合
 
setenv  LIBPATH  ${LIBPATH}:/opt/jp1script/lib

(4) 環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定

bashファイル,またはCシェルファイルに,環境変数LD_LIBRARY_PATHでJP1/Scriptのライブラリが設定されているディレクトリのパスを追加します。

環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定例を次に示します。

bashの場合
LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:/opt/jp1script/lib
export  LD_LIBRARY_PATH

Cシェルの場合
setenv  LD_LIBRARY_PATH  ${LD_LIBRARY_PATH}:/opt/jp1script/lib