JP1 Version 8 JP1/Script(UNIX(R)用)

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1.5 スクリプトを作成する前に,実行する前に

<この節の構成>
(1) Messageコマンドについて
(2) 解析トレースファイルおよび実行トレースファイルについて

(1) Messageコマンドについて

MessageコマンドでTarget引数に「Target_File」を指定して,ユニークなファイル名称を持ったユーザトレースファイルを大量に作成する場合,大量に作成されたファイル名,およびトレースファイルの書き出し位置などを管理するための情報が増えるため,トレース管理ファイルの容量が増えます。トレース管理ファイルの容量が増えると,以下の現象が発生します。

ユニークなファイル名称を持ったユーザトレースファイルを大量に作成する場合は,TextOpen/TextWrite/TextCloseコマンドを使用して,トレースファイルを作成してください。TextOpen/TextWrite/TextCloseコマンドで作成するファイルは,トレース管理ファイルの管理対象外のファイルになるため,トレース管理ファイルの容量が増大することはありません。

(2) 解析トレースファイルおよび実行トレースファイルについて

解析トレースファイル,および実行トレースファイルは標準でスクリプト実行時に発生するエラー情報を出力します。実行環境の設定によりトレースファイルを出力しない設定も可能ですが,スクリプト実行時に発生するステートメントやコマンドのエラーが出力されないため,原因が特定できない場合があります。このため,トレースファイルはできるだけ出力するようにしてください。トレースファイルを出力したくない場合は,各コマンドの実行結果を判定して,エラーの場合は,エラーとなったコマンド名,および_RTN_予約変数の内容をファイル等に出力して原因を特定する方法など,エラー処理設計を考慮したスクリプトを作成してください。