JP1/Automatic Job Management System 2 解説

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1.2.2 各機能の関連

JP1/AJS2では,予定の日時にジョブを実行したり,実行順序を決めてジョブを実行したりするなど,ジョブを計画的に実行できます。また,あるファイルが更新されたときにジョブを実行したり,JP1のイベントが発生したときにジョブを実行したりするなど,特定の事象を契機として自動的にジョブを実行できます。

この場合,JP1/AJS2は,機能が次のように連動してジョブの実行を制御します。

  1. ジョブの実行時期を決める(スケジュール制御:スケジューラー)。
    • 予定日時などのスケジュールに沿ってジョブの実行を指示します。
    • 実行順序(ジョブネット)に沿ってジョブを実行します。
  2. 特定の事象を受けてジョブ実行の契機とする(イベント・アクション制御)。
    • ファイル更新やJP1イベントに対応してジョブの実行を指示します。
  3. ジョブを実行する(ジョブ実行制御/キューレスジョブ実行制御)。
    • スケジューラー,およびイベント・アクション制御からの実行指示で,実際にジョブを実行します。

各機能が連動する様子を,例を挙げて説明します。

(例)起動条件を設定したジョブネットを,計画実行登録で実行する。

  1. カレンダーや処理サイクルを基に実行スケジュールを算出し,実行日時を確定する。
    実行日時になったらジョブネットの実行を開始します。
  2. 起動条件が設定されているため,指定されたイベントの受信を待つ。
    イベントを受信して起動条件が成立したら,ジョブネットの実行が開始されます。
  3. ジョブネットに定義したジョブの実行順序に従って,一つ一つのジョブを実行する。
    ジョブは実行待ち→実行中→正常終了のように状態が移り変わります。状態の移り変わりに合わせて,先行ジョブから後続ジョブへと,順に実行されていきます。
  4. ジョブを実行するときは,キューまたはエージェントでジョブの同時実行数などを制御する。
    キューに対応したエージェント,またはキューレスジョブのエージェントでジョブが実行されます。リモートで実行することもできます。

このようにジョブを実行すると各機能が連動して,実行日時や実行順序によってジョブを実行するタイミングを制御(1,2,3)し,キューやエージェントによるジョブ実行環境で効率良く実行(4)します。

JP1/AJS2の各機能はそれぞれ異なった性質の処理を担当し,それらが連動してジョブを実行します。

次にJP1/AJS2の各機能について説明します。

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