JP1/Automatic Job Management System 2 解説
JP1/AJS2では,予定の日時にジョブを実行したり,実行順序を決めてジョブを実行したりするなど,ジョブを計画的に実行できます。また,あるファイルが更新されたときにジョブを実行したり,JP1のイベントが発生したときにジョブを実行したりするなど,特定の事象を契機として自動的にジョブを実行できます。
この場合,JP1/AJS2は,機能が次のように連動してジョブの実行を制御します。
- ジョブの実行時期を決める(スケジュール制御:スケジューラー)。
- 予定日時などのスケジュールに沿ってジョブの実行を指示します。
- 実行順序(ジョブネット)に沿ってジョブを実行します。
- 特定の事象を受けてジョブ実行の契機とする(イベント・アクション制御)。
- ファイル更新やJP1イベントに対応してジョブの実行を指示します。
- ジョブを実行する(ジョブ実行制御/キューレスジョブ実行制御)。
- スケジューラー,およびイベント・アクション制御からの実行指示で,実際にジョブを実行します。
各機能が連動する様子を,例を挙げて説明します。
(例)起動条件を設定したジョブネットを,計画実行登録で実行する。
- カレンダーや処理サイクルを基に実行スケジュールを算出し,実行日時を確定する。
実行日時になったらジョブネットの実行を開始します。
- 起動条件が設定されているため,指定されたイベントの受信を待つ。
イベントを受信して起動条件が成立したら,ジョブネットの実行が開始されます。
- ジョブネットに定義したジョブの実行順序に従って,一つ一つのジョブを実行する。
ジョブは実行待ち→実行中→正常終了のように状態が移り変わります。状態の移り変わりに合わせて,先行ジョブから後続ジョブへと,順に実行されていきます。
- ジョブを実行するときは,キューまたはエージェントでジョブの同時実行数などを制御する。
キューに対応したエージェント,またはキューレスジョブのエージェントでジョブが実行されます。リモートで実行することもできます。
このようにジョブを実行すると各機能が連動して,実行日時や実行順序によってジョブを実行するタイミングを制御(1,2,3)し,キューやエージェントによるジョブ実行環境で効率良く実行(4)します。
JP1/AJS2の各機能はそれぞれ異なった性質の処理を担当し,それらが連動してジョブを実行します。
次にJP1/AJS2の各機能について説明します。
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