JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド

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4.5.2 非クラスタシステムで論理ホストを運用する場合の環境設定

フェールオーバーしない論理ホストも,通常のクラスタシステムで運用する場合の論理ホストと同じ手順でセットアップして運用します。JP1/IM - RLを運用する手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) 論理ホスト環境の準備
(2) 論理ホスト環境のJP1のセットアップ
(3) 論理ホスト環境の自動起動および自動停止の設定
(4) 論理ホストのバージョンアップ

(1) 論理ホスト環境の準備

論理ホスト環境を作成するために,論理ホスト用のディスク領域およびIP アドレスを用意してください。

(2) 論理ホスト環境のJP1のセットアップ

クラスタシステムの実行系サーバと同じ手順で,論理ホスト環境のJP1をセットアップしてください。なお,クラスタシステムではフェールオーバーする両側のサーバに対してセットアップする必要がありますが,フェールオーバーしない論理ホストでは,動作するサーバだけセットアップしてください。

(3) 論理ホスト環境の自動起動および自動停止の設定

論理ホスト環境のJP1のセットアップ時に,自動起動および自動停止の設定は行われません。自動起動および自動停止をしたい場合は設定が必要です。

(4) 論理ホストのバージョンアップ

非クラスタ環境で論理ホストを運用する場合のバージョンアップ手順を次に示します。

  1. 物理ホストをバージョンアップインストールする。
  2. jbsgetcnfコマンドを実行して,バージョンアップ前の論理ホストの共通定義情報を退避する。
    jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 退避ファイル名
     
  3. バージョンアップで追加した共通定義情報を含むファイル中の「JP1_DEFAULT」をすべて「論理ホスト名」に編集して,任意のファイル名で保存する。
  4. jbssetcnfコマンドを実行して,手順3で編集した共通定義情報を論理ホストに反映する。
    jbssetcnf 手順3の編集ファイル名
     
    論理ホストの共通定義情報に上位バージョンで追加された項目が追加されますが,既存の共通定義情報の項目は初期化されます。
  5. 手順2で退避した共通定義情報を使用して,追加された項目以外の設定値を元に戻す。
    jbssetcnf 手順2の退避ファイル名

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