JP1/Base 運用ガイド
共通定義設定用ファイルの詳細について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 格納先ディレクトリ
- (2) 形式
- (3) 文法
(1) 格納先ディレクトリ
共通定義設定用ファイルのモデルファイルの格納先ディレクトリを次に示します。モデルファイルをコピーして,任意のファイル名で作成してください。
- Windowsの場合
- 物理ホストのとき:インストール先フォルダ\conf\jbshc\jbshc_setup.conf.model
- 論理ホストのとき:共有フォルダ\jp1base\conf\jbshc\jbshc_setup.conf.model
- UNIXの場合
- 物理ホストのとき:/etc/opt/jp1base/conf/jbshc/jbshc_setup.conf.model
- 論理ホストのとき:/共有ディレクトリ/jp1base/conf/jbshc/jbshc_setup.conf.model
(2) 形式
共通定義設定用ファイルの形式を次に示します。下線部分は,デフォルト値です。各キーの指定を省略した場合は,その設定内容は更新されません。
[JP1_DEFAULT\JP1BASE\JBSHC] "ENABLE"=dword:{00000000 | 00000001} "FAILOVER"=dword:{00000000 | 00000001}
- [JP1_DEFAULT\JP1BASE\JBSHC]
- ヘルスチェック機能の設定の有無,および異常検知時のフェールオーバーの有無を記述するセクションです。論理ホストを設定する場合は,「JP1_DEFAULT」を論理ホスト名にしてください。
- "ENABLE"=dword:{00000000 | 00000001}
- ヘルスチェック機能を有効にするか無効にするかを指定します。有効にする場合は「dword:00000001」を指定します。無効にする場合は「dword:00000000」を指定します。
- "FAILOVER"=dword:{00000000 | 00000001}
- クラスタシステムで運用する場合,自ホストを監視するヘルスチェック機能がプロセスの異常を検知した際にフェールオーバーするかどうかを指定します。フェールオーバーするときは「dword:00000001」を指定します※。フェールオーバーしないときは「dword:00000000」を指定します。
- ※ Windowsの場合はJP1/Baseサービスを停止し,UNIXの場合はヘルスチェック機能のプロセス(jbshcd)を停止します。この停止を検知し,クラスタソフトでフェールオーバーするようにします。
(3) 文法
- 行頭に「#」を指定すると,その行はコメント行になります。
- 「=」「,」の前後,行頭,および行末にスペースまたはタブを入れないでください。これらを入れた場合,jbssetcnfコマンド実行時にエラーとなります。
- 改行だけの行は無効になります。
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