JP1/Base 運用ガイド
ヘルスチェック定義ファイルの詳細について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 格納先ディレクトリ
- (2) 形式
- (3) 文法
(1) 格納先ディレクトリ
ヘルスチェック定義ファイルの格納先ディレクトリを次に示します。
- Windowsの場合
- 物理ホストのとき:インストール先フォルダ\conf\jbshc\jbshc.conf
- 論理ホストのとき:共有フォルダ\jp1base\conf\jbshc\jbshc.conf
- UNIXの場合
- 物理ホストのとき:/etc/opt/jp1base/conf/jbshc/jbshc.conf
- 論理ホストのとき:/共有ディレクトリ/jp1base/conf/jbshc/jbshc.conf
(2) 形式
ヘルスチェック定義ファイルの形式を次に示します。下線部分は,各キーの指定を省略したときに設定されるデフォルト値です。
[JP1_EVENT] OUTPUT={YES | NO} RECOVER={YES | NO} [SYSLOG] OUTPUT={YES | NO} RECOVER={YES | NO} [OTHER_HOSTS] INTERVAL=他ホスト監視間隔(秒) HOST=ホスト名1,ホスト名2,...
- [JP1_EVENT]
- JP1イベントの発行に関するセクションです。
- OUTPUT={YES | NO}
- プロセスの状態が異常の場合にJP1イベントを発行するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。
- RECOVER={YES | NO}
- プロセスの状態が回復した場合にJP1イベントを発行するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。
- なお,OUTPUTキーに「NO」を指定した場合は,RECOVERキーに「YES」を指定しても無効になります。
- [SYSLOG]
- syslog,またはイベントログへのメッセージ出力に関するセクションです。
- OUTPUT={YES | NO}
- プロセスの状態が異常の場合に,syslogまたはイベントログにメッセージを出力するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。
- RECOVER={YES | NO}
- プロセスの状態が回復した場合に,syslogまたはイベントログにメッセージを出力するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。
- なお,OUTPUTキーに「NO」を指定した場合は,RECOVERキーに「YES」を指定しても無効になります。
- [OTHER_HOSTS]
- 他ホスト監視の動作に関するセクションです。
- INTERVAL=他ホスト監視間隔(秒)
- 他ホストを監視する間隔を秒単位で指定します。指定できる値は,60〜7,200です。
- 監視間隔の目安を次に示します。
HOSTキーに指定したホスト数×3(秒)- 監視に掛かる時間は,一台当たり3秒を目安にしてください。ただし,ネットワーク状況や監視対象ホストの状態によって監視に掛かる時間は変わる場合があります。
- 監視間隔を目安よりも短く設定すると,障害を早期に検知できますが,指定した監視間隔の間に他ホストを監視し終わらないことがあります。このような場合,前回の監視処理が終了するまで待機します。
- 監視間隔を目安よりも長く設定すると,ネットワークやOSのリソースの消費を抑えられますが,障害の検知が遅れるおそれがあります。
- このキーを省略した場合は,300秒が仮定されます。
- 運用中,統合トレースログにKAVA7219-Wのメッセージが出力された場合
指定した監視間隔が短いおそれがあります。次に示す計算式で監視間隔を見積もってください。
現在の設定値 + ((KAVA7227-Iの出力時刻 - KAVA7219-Wの出力時刻) × 1.1)
- HOST=ホスト名1,ホスト名2,...
- 他ホストを監視する場合に,監視対象ホストを指定します。自ホストだけを監視する場合は,指定する必要はありません。
- 複数のホストを指定する場合は,コンマで区切って指定します。HOSTキーは複数指定できます。なお,監視できる他ホスト数は1,024台までです。1,025台以上を指定した場合は,1,025台目以降のホストは監視しません。
(3) 文法
- 行頭に「#」を指定すると,その行はコメント行になります。
- 「=」「,」の前後,行頭,および行末にスペースまたはタブを入れないでください。これらを入れた場合,その行は無効になります。
- 改行だけの行は無効になります。
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