JP1/Base 運用ガイド
ログファイルトラップ機能の設定は,動作定義ファイルおよびログ情報定義ファイル(jevlogd.conf)で行います。ログファイルトラップ機能で設定する内容とその手順について次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 動作定義ファイルでの設定
- (2) ログ情報定義ファイルでの設定
- (3) 動作定義ファイルの定義例
(1) 動作定義ファイルでの設定
動作定義ファイルでの設定内容と手順を次に示します。
- ログファイルの監視失敗時,およびイベントサービス接続失敗時のリトライの動作を指定する。
ログファイルの監視失敗時のリトライの動作を変更したい場合や,イベントサービスへの接続失敗時に接続をリトライしたい場合に設定します。
- ログファイルの形式を指定する。
監視するログファイルの形式を「7.2.2(2) 監視できるログファイル」を参照して確認し,動作定義ファイルに指定します。
- ヘッダーの行数またはサイズを指定する。
ログファイルにヘッダーがある場合は,ヘッダーを監視の対象外にするために,ヘッダーの行数またはサイズを指定します。
- 監視の対象外にしたいログデータがある場合は,そのログデータの条件を指定する。
一定の間隔で出力されるログなど,監視の対象外にしたいログデータがある場合は,その条件を指定します。
- JP1イベントに変換するログデータの条件と,それに対応するJP1イベントのイベントIDと重大度を指定する。
JP1イベントに変換するログデータの条件を正規表現を使用して指定します。また,それに対応するJP1イベントのイベントIDと重大度を指定します。
動作定義ファイルの内容は,ログファイルトラップの起動時に読み込まれます。
(2) ログ情報定義ファイルでの設定
ログ情報定義ファイルは,ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の保存ファイル数や,最大容量を指定したい場合に設定します。なお,これらの設定を変更しなくても,デフォルトの設定で運用できます。
- ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の保存ファイル数を指定する。
- ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の最大容量(バイト数)を指定する。
ログファイル情報定義ファイルの設定内容は,ログファイルトラップ管理サービスまたはデーモンの起動時に有効になります。
(3) 動作定義ファイルの定義例
次に示す条件でログファイルを監視する場合の,監視するログファイルに対する動作定義ファイルの定義例を次の図に示します。
- 「-E」を含むログデータをJP1イベントに変換する。
- 「-W」を含むログデータをJP1イベントに変換する。
- 「jpqagt」を含むログデータは監視の対象外にする(「-E」,「-W」が含まれていてもトラップしない)。
図7-8 監視するログファイルに対する動作定義ファイルの定義例
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