JP1/Base 運用ガイド
ログファイルトラップの起動,設定の変更,動作状況の確認,および終了の手順について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 起動する
- (2) 設定変更する
- (3) 動作状況を確認する
- (4) 終了する
- (5) 自動で起動する
(1) 起動する
- 動作定義ファイルを作成する。
- jevlogstartコマンドを実行する。
jevlogstartコマンドを実行すると,ID番号が標準出力,またはsyslogに出力されます。ID番号は,ログファイルトラップを停止したり,定義ファイルを更新したりする際に利用するため,控えておいてください。
また,jevlogstartコマンドでは,監視名を設定できます。監視名を設定すると,jevlogstop,jevlogreload,jevlogstatコマンドで監視名を指定して操作できます。
jevlogstartコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jevlogstart」を参照してください。
(2) 設定変更する
動作定義ファイルとログ情報定義ファイルの設定を変更する手順について説明します。
(a) 動作定義ファイルの設定を変更する
- 動作定義ファイルを編集する。
- ログファイルトラップ機能を再起動する。
動作定義ファイルは,jevlogreloadコマンドでも反映できます。ただし,動作定義ファイルの変更個所によって操作が異なります。
- MARKSTR,ACTDEF以外のパラメーターを変更した場合
- ログファイルトラップを再起動します。
- 1. 動作定義ファイルを編集する。
- 2. jevlogstop ID番号または監視名を実行する。
- 3. jevlogstartコマンドを実行する。
- jevlogstopコマンド,およびjevlogstartコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jevlogstop」,「jevlogstart」を参照してください。
- MARKSTRまたはACTDEFパラメーターを変更した場合
- ログファイルトラップ機能を停止せずに変更内容をリロードします。
- 1. jevlogreload ID番号または監視名を実行する。
(b) ログ情報定義ファイルの設定を変更する
- ログ情報定義ファイルを編集する。
- ログファイルトラップ管理サービスまたはデーモンを起動する。
(3) 動作状況を確認する
ログファイルトラップの動作状況を確認したい場合は,次のコマンドを実行してください。引数に指定したID番号または監視名のログファイルトラップの動作状況を戻り値によって確認できます。
jevlogstat ID番号または監視名また,次のように指定すると,動作中のログファイルトラップID番号および監視名の一覧を表示できます。
jevlogstat ALL戻り値を次の表に示します。
戻り値 ログファイルトラップの動作状況 0 指定IDのログファイルトラップは動作中
ALL指定の場合は,動作中のログファイルトラップが最低一つは存在する1 引数エラー 2 サービスまたは管理デーモンが起動していない 3 指定IDのログファイルトラップが存在しない(すでに終了している) 255 そのほかのエラー
(4) 終了する
ログファイルトラップを終了する場合は,次のコマンドを実行します。
jevlogstop ID番号または監視名起動しているすべてのログファイルトラップを終了したい場合は,次のコマンドを実行します。
jevlogstop ALL
(5) 自動で起動する
ログファイルトラップは,システムの再起動を行うと停止し,自動で起動しません。システムの再起動時に,ログファイルトラップを自動で起動したい場合は,次に示す方法を行ってください。
- Windowsの場合は,バッチファイルを作成し,起動管理機能によって自動で起動するように設定する。
jevlogstartコマンドを記述したバッチファイルを作成し,起動順序定義ファイルの「ReadyCommand=」に各バッチファイルのフルパスを記入してください。
起動順序定義ファイルの詳細については,「5.3 起動順序定義ファイルを編集する」を参照してください。
- UNIXの場合は,jbs_startを編集する。
自動で起動したい場合は,イベントサービスおよびログファイルトラップ管理デーモンの起動後,ログファイルトラップを起動するように設定してください。
- JP1/AJS2のジョブとしてjevlogstartコマンドを実行する。
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