JP1/Base 運用ガイド
JP1ユーザーが他ホストに対してジョブやコマンドを実行する際,ジョブやコマンドを実行するホスト上のOSユーザー権限が必要になります。そのため,ジョブやコマンドを実行したいホスト上でJP1ユーザーとOSユーザーを対応づける必要があります。これをユーザーマッピングと呼び,JP1/Baseで提供しています。
ユーザーマッピングでは,次に示す三つの内容を対応づけて設定します。
- どのJP1ユーザーからの実行命令を許可するか
- どのサーバホストからの実行命令を許可するか
- ジョブやコマンドをどのOSユーザーの権限で実行するか
ジョブやコマンドは,OSユーザー権限で実行します。UNIXの場合は,OSユーザー名だけでOSユーザーで実行できますが,Windowsの場合は,OSユーザー名とパスワードが必要であるため,OSのパスワードも管理しています。このため,WindowsでOSユーザーのパスワードを変更した場合,JP1/Baseのパスワード情報も変更する必要があります。
なお,JP1/AJS2 - ViewからJP1/AJS2 - Managerにログインする場合には,JP1/AJS2 - Managerがインストールされたホスト上でもJP1ユーザーとOSユーザーをマッピングする必要があります。詳しくは,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド」を参照してください。
ユーザーマッピングの例を次の図に示します。
図4-4 ユーザーマッピングの例
- JP1/AJS2の場合
- JP1/AJS2 - ViewからHostA(マネージャーホスト)にログインするため,HostAでユーザーマッピングの設定が必要です。また,HostB(エージェントホスト)でジョブを実行するため,HostBでユーザーマッピングの設定が必要です。
- JP1/IMの場合
- JP1/IM - Viewからの操作でHostD(エージェントホスト)でコマンドを実行するため,HostDでユーザーマッピングの設定が必要です。また,HostEで自動アクションを実行するため,HostEでユーザーマッピングの設定が必要です。
- なお,自動アクションを実行するユーザーは,JP1/IM - Manager上で定義します。
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