JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド
JP1/IM - CMの論理ホストのインストールおよびセットアップについて説明します。なお,同じ論理ホストにJP1/Baseをセットアップする必要がありますので,あわせて説明します。
作業を始める前に,クラスタシステムについて次の情報を確認してください。
確認項目 説明 論理ホスト名 JP1を実行する論理ホストのホスト名 論理IPアドレス 論理ホスト名に対応するIPアドレス 共有フォルダ 論理ホストのJP1の実行環境ファイル一式を格納する共有ディスク上のフォルダ また,これらが「7.1.2 クラスタ運用の前提条件」を満たしていることを確認してください。
確認ができたら,インストール・セットアップを始めます。
- <この項の構成>
- (1) インストール
- (2) 物理ホスト環境のセットアップ
- (3) 論理ホスト環境(実行系)のセットアップ
- (4) 共通定義情報のコピー
- (5) 論理ホスト環境(待機系)のセットアップ
実行系サーバ,待機系サーバそれぞれのローカルディスク上にJP1/IM - CMおよびJP1/Baseをインストールしてください。
- JP1/Baseをインストールする。
- JP1/IM - CMをインストールする。
実行系サーバ・待機系サーバとも,同じ名称のドライブおよびフォルダにインストールしてください。
また,共有ディスク上には,インストールしないでください。
各サーバで,JP1/BaseおよびJP1/IM - CMの物理ホスト環境のセットアップをしてください。
- JP1/Baseの物理ホスト環境をセットアップする。
- JP1/IM - CMの物理ホスト環境をセットアップする。
JP1/Baseのセットアップ手順は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
JP1/IM - CMのセットアップ手順は,クラスタ運用ではない場合と同じ手順です。「6. インストールとセットアップ」を参照してください。なお,物理ホストのJP1/IM - CMを使わない場合は,セットアップの必要はありません。
(a) セットアップの前準備
- JP1が停止していることを確認する。
すべてのJP1のサービスが停止していることを確認してください。
- 共有ディスクが使用できることを確認する。
- JP1/Baseの論理ホスト(実行系)をセットアップする。
手順の詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/IM - CMの論理ホストのセットアップ画面を起動する。
CMasterパス\bin\jp1cmhasetupコマンドを実行します。
次の画面が表示されます。
- [実行系 論理ホストの設定]ボタンをクリックする。
次の画面が表示されます。
論理ホスト名と,ファイルフォルダを指定します。
設定したら[次へ]ボタンをクリックします。
- 論理ホスト名
JP1/Baseで作成した論理ホスト名が表示されますので,選択します。
- ファイルフォルダ
共有ディスク上のフォルダを指定してください。「CMasterパス\JP1CMaster\」フォルダ下に,論理ホストのJP1/IM - CMのファイル一式が作成されます。
- 構成管理DBの情報を設定する。
次の画面が表示されます。
論理ホストのDBのポート番号と,論理ホストのDBのデータサイズを指定します。
設定したら[次へ]ボタンをクリックします。
- 論理ホストのDBのポート番号
構成管理DBとの通信に使用するポート番号を指定します。
- 論理ホストのDBのデータサイズ
データベースの規模を「Small」,「Middle」,または「Large」から選択します。それぞれのDBの規模は次のとおりです。
選択項目 データベースのサイズ Small 500MB Middle 1GB Large 2GB
- 設定内容を確認する。
次の画面が表示されます。
設定内容を確認してください。設定内容が正しければ,[完了]ボタンをクリックしてください。
共有ディスクを接続している状態で,CMasterパス\tools\の下に,「jcmdbhasetup_論理ホスト名_online.bat」が作成されます。「jcmdbhasetup_論理ホスト名_online.bat」を実行してください。
論理ホストで使用する構成管理DBは,論理ホストの設定で指定したファイルフォルダの下に,JP1CMaster\db_論理ホスト名として作成します。
以上で,実行系サーバでの論理ホストのセットアップは完了です。
共有ディスクに論理ホストのJP1/IM - CMのファイルが作成されていることを確認し,必要に応じて共有ディスクをオフラインにしてください。
実行系サーバの共通定義情報を,待機系サーバにコピーします。
共通定義情報には,論理ホストのJP1/IM - CMおよびJP1/Baseを実行するための設定情報が記録されています。次の手順でコピーしてください。
- 実行系サーバで,共通定義情報を退避する。
実行系でjbsgetcnfコマンドを実行し,共通定義情報を退避します。
jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 共通定義情報退避ファイル名
- 退避ファイルを,実行系サーバから待機系サーバにコピーする。
FTPなど任意の方法でコピーしてください。
- 待機系サーバで,共通定義情報を設定する。
待機系サーバに,実行系サーバからコピーした退避ファイルを使って,共通定義情報を設定します。
jbssetcnf 共通定義情報退避ファイル名
(a) セットアップの前準備
- JP1が停止していることを確認する。
物理ホストおよび論理ホストですべてのJP1のサービスが停止していることを確認してください。
なお,待機系サーバでは,共有ディスクが使用できる必要はありません。
- JP1/Baseの論理ホスト(待機系)をセットアップする。
手順の詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/IM - CM論理ホストのセットアップ画面を起動する。
CMasterパス\bin\jp1cmhasetupコマンドを実行します。
次の画面が表示されます。
- [待機系論理ホストの設定]ボタンをクリックする。
次の画面が表示されます。
論理ホスト名を指定します。
設定したら[次へ]ボタンをクリックします。
- 論理ホスト名
実行系サーバでセットアップした論理ホストを選択します。
- 構成管理DBの情報を設定する。
次の画面が表示されます。
設定したら[次へ]をクリックします。
- 設定内容を確認する。
次の画面が表示されます。
設定内容を確認してください。設定内容が正しければ,[完了]ボタンをクリックしてください。
共有ディスクを接続している状態で,CMasterパス\tools\の下に,「jcmdbhasetup_論理ホスト名_standby.bat」が作成されます。「jcmdbhasetup_論理ホスト名_standby.bat」を実行してください。
以上で,待機系のセットアップが完了しました。
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