JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド
JP1/IM - CMが規定したデータモデルで管理されているオブジェクトに対して,外部からオブジェクトを特定する際に必要な識別子を用いて検索します。オブジェクトの識別子をUROIといいます。UROIは,WWWアドレスであるURLのような文字列の表現で指定します。指定には,次に示す2とおりの指定方法があります。データモデルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス 付録A データモデル」を参照してください。
- 一意識別子を用いた指定方法
- データモデルの階層を用いた指定方法
- <この項の構成>
- (1) UROIの指定
- (2) データモデルの階層を用いたUROIの指定
UROIは次の形式で指定します。
指定種別://識別文字列
それぞれの要素について説明します。
- 指定種別
- 指定種別は,[id(identification)]または[hdm(hierarchical data model)]の2種類が指定できます。
- [id]は,JP1/IM - CMのオブジェクトを特定します。インスタンス識別子を指定して,オブジェクトを操作する場合に使用します。
- [hdm]は,データモデルの階層を用いてオブジェクトを検索する場合に使用します。
- 識別文字列
- 識別文字列は,オブジェクトを指定するための文字列を指定します。識別種別によって,指定方法が異なります。識別種別による指定方法について,次に示します。
- インスタンス識別名を用いた指定方法(指定種別が[id]の場合)
- 「クラス名.インスタンス識別文字列」の形式で指定します。
- クラス名には,JP1/IM - CMで管理しているデータモデルのクラス名を指定します。
- インスタンス識別文字列には,オブジェクトのインスタンス識別子を指定します。
- データモデルの階層を用いた指定方法(指定種別が[hdm]の場合)
- 「レイヤー種別.オブジェクト名.オブジェクト名.…」の形式で指定します。
- レイヤー種別は,JP1/IM - CMが扱う階層を指定します。論理構成の場合は[logical],または物理構成の場合は[physical]のどちらかを指定してください。
- オブジェクト名は,階層順序に従ってデータモデルのDisplayNameプロパティの値を「.」区切りで並べて記述します。オブジェクト名に「*」を指定すると,その階層のすべてのオブジェクトが対象となります。「*」を指定できるのは,階層指定の最下位の階層だけです。
UROIの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス jcmobjsearch」(2. コマンド)を参照してください。
論理構成および物理構成のデータモデルの階層を用いたUROIの指定について説明します。
- 論理構成の階層順序を次の図に示します。矢印の順番でオブジェクト名を指定します。
- 論理構成の階層例を次の図に示します。
- 上記の図の旅費精算ホストAを指定する場合,次のように指定します。
- logical.旅費精算システム.旅費精算Webサーバ.旅費精算ホストA
- 物理構成の階層順序を次の図に示します。矢印の順番でオブジェクト名を指定します。
- 物理構成の階層例を次の図に示します。
- 上記の図のCosminexus_06xxを指定する場合,次のように指定します。
- physical.旅費精算システムリソースパック.WebサーバA.Cosminexus_06xx
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