uCosminexus Interschema ユーザーズガイド

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9.2.10 ETtrans2GetDlProperty(FDLファイル又はMDLファイルのプロパティ情報の取得)

形式
#include  "ETtrans.h"
 
int ETtrans2GetDlProperty (
  const char *cszFileName,
  ETTRANSDLPROPINFO *pDlPropInfo)

 

引数
引数 種別 内容
cszFileName 入力 FDLファイル又はMDLファイル名を指定します。
pDlPropInfo 出力 DLプロパティ情報を取得します。

説明
指定されたFDLファイル又はMDLファイルからDLプロパティ情報を取得します。取得したDLプロパティ情報の値は,ETtrans2ReleaseDlProperty関数を呼び出すまで有効です。構造体ETTRANSDLPROPINFOは,ヘッダファイル「ETtrans.h」内で次のように定義されています。
 
typedef struct _ETTRANSDLPROPINFO {
  char *szUserVersion;   /* ユーザバージョン */
  char *szUserComment;   /* ユーザコメント */
  long lSysCreatedDate;   /* 作成日時 */
  char *szSysCreatedPpVersion;  /* 作成製品バージョン */
  long lSysLastUpdatedDate;  /* 更新日時 */
  char *szSysLastUpdatedPpVersion; /* 更新製品バージョン */
  unsigned long lSysDlVersion;  /* DLファイルバージョン */
} ETTRANSDLPROPINFO;
 
ETtrans2GetDlProperty関数を呼び出しているときは,ログは出力されません。
ユーザバージョンszUserVersionとユーザコメントszUserCommentは,実行環境の文字コードに変換して返します。ただし,ワークステーションのOSでは,LANG環境変数が”C”に設定されていた場合は,FDLファイル又はMDLファイルを作成したときに格納された文字列をそのまま返します。この二つの情報が設定されていない場合は,対応する構造体メンバにNULLが設定されます。
作成日時lSysCreatedDate,更新日時lSysLastUpdatedDateの値には万国標準時(UCT)の1970年1月1日の00:00:00から作成日時,更新日時までの通算経過秒が設定されます。
作成製品バージョンszSysCreatedPpVersion,更新製品バージョンszSysLastUpdatedPpVersionには,それぞれ作成又は更新に使用したInterschemaのバージョンが次の形式で返されます。
VVRRSS
VV:バージョン番号
RR:リビジョン番号
SS:限定・修正コード
DLファイルバージョンlSysDlVersionにはFDLバージョン又はMDLバージョンが設定されます。
古いバージョンのFDL又はMDL(電子データ変換ツール,又はInterschemaバージョン1で作成したもの)に対してETtrans2GetDlProperty関数を実行した場合は,有効な情報はlSysLastUpdatedDate,lSysDlVersionだけです。

戻り値
戻り値 内容
0x00000000 正常に終了しました。
0x02000000 不正なFDL又はMDLが指定されました。
0x02000001 コード変換で不正文字コードを検出しました。
0x04000000 システムエラーがあります(パラメタエラーを含む)。
0x04000001 ファイルの入出力にエラーがあります。
0x04000002 メモリ不足です。