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9.2.6 ETtrans2CreateThreadContext(スレッド固有情報の生成)

形式
#include  "ETtrans.h"
 
int ETtrans2CreateThreadContext (
  char **pTC,
  int iLogFlag,
  const char *cszLogFile,
  int iFileAppendFlag,
  int iFNFlag,
  const char *cszOptList)

 

引数
引数 種別 内容
pTC 出力 スレッド固有情報を取得します。
iLogFlag 入力 ログの出力方法を指定します。
  • ET_LG_ON:ログ出力あり
  • ET_LG_OFF:ログ出力なし
cszLogFile 入力 スレッド固有情報が使用するログファイル名を指定します。
iFileAppendFlag 入力 ファイルの出力方法を指定します。
  • ET_FA_UPDATE:新規又は上書き
  • ET_FA_APPEND:追加書き
iFNFlag 入力 変換するフォーマットを指定するかどうかを指定します。
  • ET_OP_FNOFF:指定なし
  • ET_OP_FNON :指定あり
cszOptList 入力 コマンドラインで指定できる実行時オプションを指定します。オプションについては,「5.4.1(3) 引数」を参照してください。

説明
スレッド固有情報を生成します。スレッド固有情報にはスレッドのログの出力先や変換実行時のオプションが含まれます。変換実行時のオプションは,ETtrans2CreateThreadContext関数で生成したスレッド固有情報を使用して呼び出す変換実行時(ETtrans2Exec関数の呼び出し時)に適用されます。
変換するスレッドごとにETtrans2CreateThreadContext関数を発行し,引数pTCで取得したスレッド固有情報のアドレスを変換実行関数又はETtrans2CreateThreadContext関数以外のスレッド固有情報操作関数に渡します。ETtrans2CreateThreadContext関数で取得したスレッド固有情報のアドレス及び値は変更しないでください。
引数iLogFlagにET_LG_OFFを指定した場合,生成されたスレッド固有情報を使用している関数でのログは出力されません。ただし,システム情報ファイル「ettrans.ini」の[Option]セクションでログを出力しないように指定されている場合,引数iLogFlagの指定に関係なく,ログは出力されません。
引数cszLogFileにはスレッドで呼び出す関数のログの出力先ファイルを指定します。引数cszLogFileにNULLを指定した場合,又は引数cszLogFileに指定したファイルを作成若しくは更新できなかった場合は,ETtrans2Init関数で指定したログファイルに出力します。
引数iFileAppendFlagは,変換結果をファイルに出力する場合だけ使用できます(XML文書の出力は除きます)。ヘッダファイル「ETtrans.h」内で定義されている次の値を指定します。
  • ET_FA_UPDATE:新規又は上書き
  • ET_FA_APPEND:追加書き
引数iFNFlagにET_OP_FNOFFを指定した場合,対象となるMDLファイル内のすべてのフォーマットを変換します。ET_OP_FNONを指定した場合は,ETtrans2Exec関数の引数pAdrsListで指定されたフォーマットだけを変換します(コマンド実行時に-FNオプションを指定した場合と同じです)。
引数pszOptListには,コマンドラインで指定できる実行時オプションを指定します。-F,-FN,-E,-file,及び-propは指定できません。

戻り値
戻り値 内容
0x00000000 正常に終了しました。
0x01000010 指定されたログファイルをオープンできないため,ログを初期値のログファイル名で出力,又は標準出力に出力しました。
0x02000000 実行時オプションの指定にエラーがあります。
0x04000000 スレッド固有情報を生成できませんでした。
0x04000002 メモリ不足です。

注※
0x01000010は,ほかの値と同時に設定される場合があります。