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3.3.4 条件式の定義

これまでの例では,データの構造を定義してきました。FDLエディタでは,データの構造を定義する以外に,データなどに対する条件を設定できます。データに対する条件を定義する式を「条件式」と呼びます。

フォーマット「FIX」を例にして,条件式について説明します。フォーマット「FIX」の構造を図3-37に示します。

図3-37 フォーマット「FIX」の構造

[図データ]

例えば,ヘッダ部の受信者の値が「HITACHI0」以外の場合は,データ不正としてエラー処理することとします。このような条件は,コンポーネントの条件として記述できます。

  1. コンポーネント「受信者」の[コンポーネントのプロパティ]ダイアログで[条件式]ボタンをクリックします
    [条件式]ダイアログが表示されます。

    図3-38 [条件式]ダイアログ

    [図データ]

  2. コンポーネントに対する条件式を記述します
    ここでは,コンポーネント「受信者」の値は「HITACHI0」である,という条件を定義します。条件式を定義するコンポーネント自身を指定する場合は,通常,自コンポーネントを表す略記法として記号「#」を使用します。記号は直接入力したり,ダイアログから選択したりできます。ここでは,ダイアログから選択します。
  3. [記号]ボタンをクリックします
    [特殊記号]ダイアログが表示されます。

    図3-39 [特殊記号]ダイアログ

    [図データ]

    条件式に使用する記号を選択し,[OK]ボタンをクリックします。ここでは,自コンポーネントを表す「#」を選択します。選択した記号が条件式に挿入されます。
    自コンポーネント「受信者」の値は「HITACHI0」である,という条件を定義します。文字列定数はダブルクォーテーションで囲んでください。条件式を次に示します。
     
    # == "HITACHI0"
     
    この場合,フォーマットの実際のデータで受信者の値が「HITACHI0」以外の場合は,トランスレータは評価規則が不正であるとして,エラー処理します。以上で条件式が定義できました。