uCosminexus Interschema ユーザーズガイド

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2.3 データの変換

この節では,データの変換について説明します。

トランスレータがデータを変換するための情報を定義したMDLファイルを使用して,データを変換します。トランスレータでデータを変換するために必要なファイルは,変換する入力データのファイルとMDLファイルです。トランスレータでのデータの変換を次に示します。

図2-5 データの変換

[図データ]

トランスレータは,コマンド「ettrans」を実行して起動します。コマンドの引数として,MDLファイルを指定すると,MDLファイルのマッピング情報を基に入力データを変換し,出力データのファイルに出力します。MDLファイルに入力データ及び出力データのファイル名を定義していない場合,又は定義していないファイル名で変換したい場合は,コマンドの引数としてファイル名を指定できます。

また,トランスレータのデータの変換結果として,ログファイルに戻り値やエラーメッセージが出力されます。コマンドの引数として,ログファイル名を指定すれば,ユーザが指定したファイルにログを出力できます。

次に,これまでフォーマット及びマッピングを定義した帳票「IN」,並びに帳票「OUT」のデータを変換します。データの変換に必要なファイル名を次に示します。

ログファイル名は指定しないので,トランスレータが設定する標準のファイル名(errlog.txt)となります。

[図データ]

ここでは,コマンド実行時に引数として入力データと出力データのファイル名を指定します。コマンドは次のようになります。

 
ettrans  SAMPLE.mdl -F IN input.data OUT output.data
 

「SAMPLE.mdl」に定義された変換情報に従って,「input.data」ファイルのデータが変換され,「output.data」ファイルに出力されます。また,「errlog.txt」にログが出力されます。コマンドの詳細については,「5. 変換のコマンド」を参照してください。

入力データがファイルではなくメモリ上にある場合,Interschemaが提供するデータ変換処理のAPIを使用したプログラムで,トランスレータを実行してデータを変換してください。データ変換処理APIの概要については,「8. インタフェース」を参照してください。データ変換処理APIの詳細については,「9. データ変換処理API(C言語)」,又は「10. データ変換処理API(Java言語)」を参照してください。