COBOL2002 Cosminexus連携機能ガイド

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5.4.5 endianオプション

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 指定形式
(3) 指定値の動作
(4) 注意事項

(1) 機能

コンピュータで扱うバイナリデータ(2進項目および内部浮動小数点項目)の形式がWindows,HP-UX(IPF64),AIX,Linux,またはSolaris(SPARC)で異なります。WindowsおよびLinuxではリトルエンディアン形式で,HP-UX(IPF64),AIX,およびSolaris(SPARC)ではビッグエンディアン形式となります。

(例)
513(=X'00000201')が4バイトの2進項目に配置された場合の違い
  • ビッグエンディアン形式(HP-UX(IPF64),AIX,Solaris(SPARC))

    [図データ]

  • リトルエンディアン形式(Windows,Linux)

    [図データ]

WindowsまたはLinuxのCOBOLでは,通常リトルエンディアン形式でデータを扱いますが,COBOLプログラムのコンパイル時に-BigEndianオプションを指定すると,ビッグエンディアン形式(HP-UX(IPF64),AIX,Solaris(SPARC))でデータを扱うことができます。ビッグエンディアン形式でデータを扱うプログラムをJavaから呼び出して使用したい場合には,このオプションにbigを指定すると,ビッグエンディアン形式でデータを受け渡しすることができます。

(2) 指定形式

(3) 指定値の動作

endian(little): 2進項目をリトルエンディアンで扱います。

endian(big): 2進項目をビッグエンディアンで扱います。

(4) 注意事項

このオプションは,次の項目に対して有効です。

WindowsまたはLinuxの場合COBOLアクセスで,このオプションにbigを指定する場合は,COBOLプログラムコンパイル時に-BigEndian,Binコンパイラオプションと-BigEndian,Floatコンパイラオプションを指定してください。