COBOL2002 XML連携機能ガイド
XMLドキュメントを入出力,または更新する場合のメモリ所要量を求める概算式を次に示します。
表7-10 XMLドキュメントを入出力,または更新時のメモリ所要量を求める概算式
システム | 概算式 |
---|---|
PC,AIX,Linux(x86),Linux(x64) | 上限値=DT+MA+(NS+2×(XC×2.6+MC×5))×1.2+MC+ML+UP |
概算式で使用している変数について説明します。
文書型定義(DTD)がある場合に,このDTDの情報を保持するために必要なメモリ領域です。DTDがない場合には,この項の値は0としてください。
DTDの情報を保持するために必要なメモリ所要量の詳細は,「7.4.2 文書型定義(DTD)の情報を保持するためのメモリ所要量」を参照してください。
XML連携機能内で使用する情報を管理するために必要なメモリ領域です。
この値は固定値で,次に示す値です。
表7-11 情報管理で使用するメモリ量
システム | PC,AIX,Linux(x86),Linux(x64) |
---|---|
MA | 220キロバイト |
XMLドキュメントでの各構成要素の種類ごとのメモリ領域の累計です。
各構成要素の単価と構成要素数の積の総和になります。各構成要素の単価を次に示します。
表7-12 XMLドキュメントでの各構成要素の単価
構成要素 | システム | |
---|---|---|
PC(x86),AIX(32),Linux(x86) | PC(x64),AIX(64),Linux(x64) | |
要素※1 | 240 | 420 |
属性※2 | 160 | 1,190 |
連続するテキスト※3 | 60 | 90 |
CDATAセクション | 60 | 90 |
コメント | 60 | 90 |
エンティティ宣言※4 | 870 | 980 |
エンティティ参照※4 | 140 | 220 |
記法宣言 | 680 | 720 |
処理命令 | 60 | 80 |
文書型宣言※5 | 920 | 1,310 |
XMLドキュメント※6 | 260 | 520 |
XMLドキュメント内の文字数です。多バイト文字が混在している場合は,次の計算方式で算出してください。
XC=XS×(100−DR/2)/100 (切り上げ)
XC=XS/2 (切り上げ)
XC=XS×(100−DR2/2−2×DR3/3)/100 (切り上げ)
連続するテキストデータ(タグ間テキスト,CDATAセクション,およびコメントを含む)の最大文字数です。
文書系のXMLドキュメント※の場合,この値の影響を大きく受けます。
伝票系のXMLドキュメント※の場合,最大文字数がXMLドキュメント全体の文字数に比べて小さいので,ほとんどの場合でこの項の影響を受けません。
マッピングしたItem要素のタグ名を管理するメモリ領域です。次の計算方式で算出してください。
Σ(MNL×2+MPL)
各変数は,次のとおりです。
Σはデータ定義ファイル(DDF)でマッピングしたすべてのItem要素の合計を示します。
XMLドキュメントを更新するときに,更新の情報などを保持するために必要なメモリ領域です。
XMLドキュメントを更新しない場合は,この項の値は0としてください。XMLドキュメントを更新のために必要なメモリ所要量の詳細は「7.4.3 XMLドキュメントを更新するためのメモリ所要量」を参照してください。
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