COBOL2002 ユーザーズガイド

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38.2.3 一般

<この項の構成>
(1) CBLABNCODE
(2) CBLCOMCBR
(3) CBLEXVALUE
(4) CBLLANG
(5) CBLLDLL
(6) CBLLPROGDLL
(7) CBLPGMSEARCHTRC
(8) CBLPGMSEARCHTRC_SIZE
(9) CBLPRELOAD
(10) CBLUNIENDIAN
(11) CBLUPSI
(12) CBL_BATCH
(13) CBL_SYSERR

(1) CBLABNCODE

CBLABNサービスルーチンの実行時,サービスルーチンの引数をプログラムの終了コードに反映させたい場合に指定します。

詳細は,「32.4.3 CBLABN」を参照してください。

(2) CBLCOMCBR

システムで共通な実行環境でプログラムを実行したい場合,共通実行環境ファイル名を指定します。共通実行環境ファイル名には,実行支援で作成した.cbrファイルを絶対パスで指定します。

この環境変数には,複数のファイル名を指定できません。また,この環境変数に指定した共通実行環境ファイル中のCBLCOMCBRは無効となります。

なお,共通実行環境ファイルに加えて,プログラム別に実行環境を設定したい場合は,実行支援で.exeファイルと同じ名称の実行環境ファイルを作成します。詳細は,マニュアル「COBOL2002 操作ガイド」を参照してください。

(3) CBLEXVALUE

EXTERNAL句指定のあるデータ項目にNULLを設定して,領域を初期化します。この環境変数の指定は,作業場所節で定義しているデータ項目に対して有効となります。

詳細は,「4.2.2 外部属性(EXTERNAL句)」を参照してください。

(4) CBLLANG

動作する言語環境(文字コード)を指定します。

詳細は,「30.4.2 実行」を参照してください。

(5) CBLLDLL

ダイナミックリンクするDLLの名称を指定します。

詳細は,「19.6.2 DLLに含まれるプログラムの呼び出し方法」を参照してください。

(6) CBLLPROGDLL

DLL自動ロード機能を使用する場合,YESを指定します。YES以外の値を指定したときは,無効となります。

詳細は,「19.6.2 DLLに含まれるプログラムの呼び出し方法」を参照してください。

(7) CBLPGMSEARCHTRC

次のトレース情報を出力するファイル名を指定します。

詳細は,「19.6.4 動的なリンクのプログラム検索トレース機能」を参照してください。

(8) CBLPGMSEARCHTRC_SIZE

プログラム検索トレースファイル名を切り替えるサイズを指定します。

詳細は,「19.6.4 動的なリンクのプログラム検索トレース機能」を参照してください。

(9) CBLPRELOAD

実行単位内で最初に実行されるCOBOLプログラムの起動時に,動的なリンクで検索対象となるDLL名称を記述したプレロードリストのファイル名を指定します。

詳細は,「19.6.3 動的なリンクのプレロード機能」を参照してください。

(10) CBLUNIENDIAN

用途がNATIONALの項目に対するUnicodeのバイトオーダを指定します。

詳細は,「30.4.2 実行」を参照してください。

(11) CBLUPSI

外部スイッチの状態を,8個の0と1で指定します。

詳細は,「17.2.4 外部スイッチ」の「(2) 外部スイッチの設定方法」を参照してください。

(12) CBL_BATCH

COBOLアプリケーションの終了(STOP RUN文の実行または実行時エラーの発生)と同時にプロセスを終了させたい場合に1を指定します。1以外を指定したかまたはこの環境変数を指定しない場合は,コンソールウィンドウのシステムメニューの[閉じる]を選んでプロセスを終了させなければなりません。

この環境変数は,CUIモードでの実行時,およびコンソールウィンドウが出力されていない場合には意味を持ちません。

なお,この環境変数の使い方については,「32.4.6 CBLEXEC」も参照してください。

(13) CBL_SYSERR

実行時エラーメッセージの出力先ファイル名を指定します。ファイル名はドライブ名からの絶対パス名で指定します。拡張子の種類や拡張子を付けるかどうかは任意です。CBL_SYSERRの指定形式は次のようになります。

形式
CBL_SYSERR=ファイル名〔+〕
+を指定した場合:追加モードで出力されます。

CBL_SYSERRを指定した場合の実行時エラーメッセージの出力先を次に示します。

ファイル名の指定 データの出力先
GUIモード CUIモード
CBL_SYSERR=stdin〔+〕 ファイル名「stdin」
CBL_SYSERR=stdout〔+〕 ファイル名「stdout」 標準出力
CBL_SYSERR=stderr〔+〕 ファイル名「stderr」 標準エラー出力
CBL_SYSERR=syslog〔+〕 ファイル名「syslog」
CBL_SYSERR=
 上記以外のファイル名〔+〕
環境変数CBL_SYSERRで指定した名称のファイル

CUIモードのときに,標準出力(stdout),および標準エラー出力(stderr)を指定する場合は,英小文字で指定してください。「STDOUT」のように英大文字で指定した場合,物理ファイル名として扱われます。

注※
追加モードは無視されます。