COBOL2002 ユーザーズガイド

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26.3.5 OLE2サーバのテスト

COBOL2002で作成したOLE2サーバをテストするときは,テストデバッガを使用します。

<この項の構成>
(1) インプロセスサーバのテスト
(2) アウトオブプロセスサーバのテスト

(1) インプロセスサーバのテスト

テストデバッガを使用してインプロセスサーバをテストする方法は,通常のプログラムをテストする方法と同じです。

  1. -TDInfオプションを指定してコンパイルします。
  2. COBOL OLE2クライアントをテストデバッガから起動します。
  3. COBOL OLE2クライアントからCOBOL OLE2サーバを呼び出します。

(2) アウトオブプロセスサーバのテスト

テストデバッガを使用してアウトオブプロセスサーバをテストするときは,テスト対象となる実行可能ファイルで,環境変数CBLTDEXECを設定します。CBLTDEXECに関する詳細は,「38.2 プログラムの実行環境の設定」を参照してください。

  1. -TDInfオプションを指定して,OLE2サーバプログラムをコンパイルします。
  2. 実行支援を使用して,OLE2サーバ名称と同じ名称の実行環境ファイル(OLE2サーバ名.cbr)に,CBLTDEXEC=TDを指定します。
  3. OLE2サーバプログラムを指定してテストデバッガを起動し,連動実行待機状態にします。
  4. OLE2クライアントからOLE2サーバが起動されると,テストデバッガと接続されてデバッグができる状態になります。

注意事項
  • DCOMを使ったOLE2サーバは,アウトオブプロセスサーバとしてテストできません。
  • 環境変数CBLTDEXECを指定し,アウトオブプロセスサーバをサーバの登録・削除以外の目的(パラメタなし)で直接起動した場合,テストデバッガ,カバレージ情報の蓄積,およびカウント情報の表示が連動実行されますが,アウトオブプロセスサーバとしてテストできません。環境変数CBLTDEXECを指定している場合は,サーバの登録・削除以外の目的で直接起動してはいけません。