COBOL2002 ユーザーズガイド

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26.3.4 レジストリへの登録と削除

OLE2サーバがOLE2クライアントから呼び出されるためには,OLE2サーバをレジストリに登録する必要があります。ここでは,レジストリへの登録方法,およびレジストリからの削除方法を説明します。

<この項の構成>
(1) コンパイラによって自動的に登録・削除する方法
(2) CBLOLERGコマンドを使って登録・削除する方法
(3) アウトオブプロセスサーバ自身の機能で登録・削除する方法
(4) 注意事項

(1) コンパイラによって自動的に登録・削除する方法

コンパイルの際に,-OleServer,Dllまたは-OleServer,ExeオプションにRegSetサブオプションを指定すると,レジストリを自動的に登録,または削除できます。

規則
  • -OleServerオプションにRegSetサブオプションを指定してコンパイルした場合,すでにレジストリに登録されているCOBOL OLE2サーバが削除されたあと,OLE2サーバが作成され,レジストリに自動登録されます。
    -OleServerオプションにRegSetサブオプションを指定しないでコンパイルした場合は,すでにレジストリに登録されているCOBOL OLE2サーバが削除され,OLE2サーバが作成されますが,レジストリには登録されません。
  • 登録されるOLE2サーバ名称は,ccbl2002コマンドの-OutputFileオプションで指定したOLE2サーバ名となります。-OutputFileオプションを指定しないときは,コマンドラインの先頭のソースファイル名となります。
  • 同一名称のOLE2サーバをレジストリに登録しようとした場合,インプロセスサーバ,アウトオブプロセスサーバを問わず,最後に登録したものが有効になります。

(2) CBLOLERGコマンドを使って登録・削除する方法

-OleServerオプションにRegSetサブオプションを指定しないでコンパイルした場合は,CBLOLERGコマンドを使ってレジストリに登録します。また,作成したOLE2サーバを,開発したコンピュータとは別のコンピュータで使用する場合や,フォルダを変えて使用する場合にも,このコマンドで登録できます。

形式
[図データ]
/r
サーバファイルをレジストリに登録する
/u
サーバファイルをレジストリから削除する
/c
メッセージをコンソールに出力する
サーバファイル名
レジストリに登録,または削除するOLE2サーバファイル名を,一つだけ指定します。

注意事項
  • アウトオブプロセスサーバのファイルを登録するときは,ファイル名を間違えないように注意してください。OLE2サーバではない実行可能ファイルを指定した場合,実行時の動作は保証しません。
  • このコマンドライン上に,コマンドファイルは指定できません。

(3) アウトオブプロセスサーバ自身の機能で登録・削除する方法

アウトオブプロセスサーバは,サーバファイル自体がレジストリへの登録・削除機能を持っています。

形式
[図データ]
/regserver:サーバファイルをレジストリに登録する
/unregserver:サーバファイルをレジストリから削除する

注意事項
/regserverオプションや/unregserverオプションを付けてアウトオブプロセスサーバを起動したときは,レジストリへの登録や削除がされるだけで,OLE2サーバは起動しません。

(4) 注意事項