COBOL2002 ユーザーズガイド
(1) コンパイラによって自動的に登録・削除する方法
コンパイルの際に,-OleServer,Dllまたは-OleServer,ExeオプションにRegSetサブオプションを指定すると,レジストリを自動的に登録,または削除できます。
- 規則
- -OleServerオプションにRegSetサブオプションを指定してコンパイルした場合,すでにレジストリに登録されているCOBOL OLE2サーバが削除されたあと,OLE2サーバが作成され,レジストリに自動登録されます。
-OleServerオプションにRegSetサブオプションを指定しないでコンパイルした場合は,すでにレジストリに登録されているCOBOL OLE2サーバが削除され,OLE2サーバが作成されますが,レジストリには登録されません。
- 登録されるOLE2サーバ名称は,ccbl2002コマンドの-OutputFileオプションで指定したOLE2サーバ名となります。-OutputFileオプションを指定しないときは,コマンドラインの先頭のソースファイル名となります。
- 同一名称のOLE2サーバをレジストリに登録しようとした場合,インプロセスサーバ,アウトオブプロセスサーバを問わず,最後に登録したものが有効になります。
(2) CBLOLERGコマンドを使って登録・削除する方法
-OleServerオプションにRegSetサブオプションを指定しないでコンパイルした場合は,CBLOLERGコマンドを使ってレジストリに登録します。また,作成したOLE2サーバを,開発したコンピュータとは別のコンピュータで使用する場合や,フォルダを変えて使用する場合にも,このコマンドで登録できます。
- 形式
- /r
- サーバファイルをレジストリに登録する
- /u
- サーバファイルをレジストリから削除する
- /c
- メッセージをコンソールに出力する
- サーバファイル名
- レジストリに登録,または削除するOLE2サーバファイル名を,一つだけ指定します。
- 注意事項
- アウトオブプロセスサーバのファイルを登録するときは,ファイル名を間違えないように注意してください。OLE2サーバではない実行可能ファイルを指定した場合,実行時の動作は保証しません。
- このコマンドライン上に,コマンドファイルは指定できません。
(3) アウトオブプロセスサーバ自身の機能で登録・削除する方法
アウトオブプロセスサーバは,サーバファイル自体がレジストリへの登録・削除機能を持っています。
- 形式
- /regserver:サーバファイルをレジストリに登録する
- /unregserver:サーバファイルをレジストリから削除する
- 注意事項
- /regserverオプションや/unregserverオプションを付けてアウトオブプロセスサーバを起動したときは,レジストリへの登録や削除がされるだけで,OLE2サーバは起動しません。
- レジストリに登録してあるCOBOL OLE2サーバファイルを削除したり,ほかのフォルダに移動したりするときには,必ずレジストリを削除してください。レジストリを削除しないでOLE2サーバを削除してしまうと,レジストリの中にあるCOBOL OLE2サーバファイルの情報が削除できなくなります。さらに,レジストリ内に多くの不要な情報を残しておくと,レジストリファイルがあふれてしまうことがあります。
- 一度作成したOLE2サーバを別のサーバ名で登録し直したいときは,再コンパイルする必要があります。再コンパイルしないで,OLE2サーバ名を変更してレジストリに登録しようとしても,変更する前の名称で登録されます。
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